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税理士が独立開業で失敗する4つのパターン 記事

税理士が独立開業で失敗する4つのパターン

日本税理士会連合会によると、平成29年3月末日の税理士登録者数は76,493人で、そのうち57,215人が開業税理士となっています。約7割強の税理士が独立開業の道を歩んでいることとなりますが、中小企業の数も長期減少傾向にある現在では仕事が軌道に乗らず、なかには廃業してしまう事務所もあるようです。

そこで今回は、税理士が独立開業の際に失敗に陥りやすい4つのパターンを考察していきます。

 

経験や人脈があっても失敗することはある!?

税理士として独立開業への道を歩む場合は、資格をとって税理士登録をしてわりとすぐに開業するパターンと、会計事務所で数年~十数年ほど経験を積んだあとに開業するパターンの二通りがあります。

前者は経験が浅く、人脈もほとんどないことが想定されるため、開業後に相応の努力が必要になることが考えられます。
その点、後者は所属していた事務所での経験や人脈がある程度あることを考えると、独立開業に適していると考えられます。

しかし、“独立開業に適している”後者であっても、決して成功が約束されているわけではありません。
では、“税理士が独立開業に失敗して廃業するパターン”とは、どのような場合が考えられるのでしょうか?

 

税理士が独立開業して失敗する4つのパターン

当たり前の話ですが、“事業に失敗して廃業する”といってもその理由は、所長の年齢や経験などによって大きく変わってきます。
まず、資格をとって税理士登録をしてわりとすぐに開業する税理士が、失敗しやすいパターンについて見ていきましょう。
 

1.経営者的視点が欠けているパターン

税理士を目指す多くの方は、非常に真面目な性格の方が多いのではないでしょうか?
この“真面目”というのは業務を遂行する上では重要な要素ですが、経営していく立場となれば話は変わってきます。
つまり、
「お客さんのために毎日真面目に完璧な仕事をこなしていれば、自然と新たなお客さんも集まってくるはず」
と信じて独立開業した場合はうまくいかないことが多いのです。

事務所などで働く勤務税理士であればそのようなスタンスで問題はありません。それはあくまで事務所側が必要としていることが“能力”や“真面目さ”だからです。
しかし、独立開業したからには職人的な考え方に加えて経営者的な考え方を持たなければ、真面目に仕事をする以前の集客や営業の段階でつまづいてしまいます。
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