2023.09.25
インボイス制度(適格請求書等保存方式)への対応に関するお知らせ

2023年10月01日(日)より、インボイス制度(適格請求書等保存方式)が開始されますので、弊社の同制度への対応についてお知せいたします。

弊社ではインボイス制度の対象となる課税取引のご利用について、
2023 年10月以降の決済分より、同制度の要件に対応できるようにいたします。

【当行適格請求書発行事業者登録番号のご案内】
株式会社アックスコンサルティングの登録番号をご案内いたします。

適格請求書発行事業者登録番号
T9011001004344
 

朝から晩まで電話が鳴り止まない! 今最もアツい派遣業マーケット



  業務特化型事務所として10年前より派遣業許可申請業務をスタートさせ、これまでで8,000件を超える申請案件を受注している社会保険労務士法人ALLROUND。同法人は今、過去に類を見ないほどの繁忙期を迎えている。
その理由は、2015年の労働者派遣法の改正にある。
改正により、これまで『特定労働者派遣事業』として派遣事業を行っていた企業は、今年の9月29日までに許可制の労働者派遣事業への切り替えを行わなければならない。
そのため、その切り替えマーケットとして社労士業界に大きな波が押し寄せている。
100名以上の規模を誇るALLROUNDですら人手が足りないほど問い合わせが殺到しているという派遣業マーケットについて、そして今後の社労士業界について代表を務める淺野寿夫氏に訊いた。

 

電話問い合わせは月300件!
ビッグウェーブはまだまだ続く

事務所を開業して17年以上が経ち、紆余曲折ありながらも全国に8つの拠点を構え、100名以上の従業員を抱える規模にまで成長してきました。現在は通常の顧問業務に加え、派遣事業許可申請、助成金を少々、労働基準監督署への対応など、幅広い業務を行っています。

そのなかでも派遣事業許可申請業務が今もっとも忙しい状況でして、朝から晩まで電話とメールでの問い合わせが殺到して、電話だと月に300件くらいは来ています。
これから9月29日の切り替えのタイミングまで、どんどん問い合わせが増えていくと思います。そのため、実績的には去年の2倍程度まで増えてますし、とにかく人手が足りていない状況です。
そんな状況なので、どんなに大規模な企業の問い合わせでも基本的には面談をせず、メールや郵送での対応になっています。

9月の切り替えのタイミングも、もちろん忙しいことが予想されますが、それ以降でも新規で申請する企業が多くあると思います。また、派遣事業許可には有効期間があって、9月に切り替えた企業は3年後に更新しなければいけないため、もう一回この波は来ます。
地方の事務所でも『○○県 派遣許可 代行』といったキーワードで検索してみて、派遣業に取り組んでいるような社労士事務所が少なければやった方が得だと思います。

 

AIやマイナンバーの普及で変わる社労士業界
今後の課題にどう対応していくべきか?

税理士業界と同じように社労士業界もAIやマイナンバーの普及で、10年後には手続き業務がなくなっていることが予想されます。そのときに1、2号業務で生きている人はどうするんだろう? と思います。だからと言って、コンサルタント業務をやるにも時間は取られますし、その割に利益率は上がりません。
例えば、全国に拠点を持っている企業は多いため、そういった企業に対応できるよう拠点を増やす事務所があってもいいと思います。社労士事務所に問い合わせをした企業が「うちは東京しか対応できません」と断られた、「派遣業許可は今まで取り扱ったことがなく対応できない」と断られた、なんて話もあるくらいで、そういうスタンスでは今後はやっていけない。

それに、事務所を経営していると所長個人に依存してしまいがちになりますが、そうなるとやれることに限界があります。だからうちは普通の会社と同じように私がいつ引退してもいいような仕組みを作っています。また、ブランディングをして、全国に拠点を設けるなどでお客様からアクセスしやすい環境を整えたり、外資系や海外企業の顧問などにも対応していったりなど、幅も広げています。

先ほども話しましたが、AIの波で電子化が進んでいるので、これからの社労士はそこと闘っていかなければいけません。「2020年度から、マイナンバーカードを健康保険証の代わりとして使えるようにする」なんて話もあるくらいで、そうなると手続きが何もいらなくなってきますよね。

例えば、新入社員が会社に入社したら、マイナンバーカードをカードリーダーにタッチするだけで税金から保険関係の手続きまで一瞬で終わってしまうようなシステムができる、という話も現実味を帯びてきています。
そういう時代がやってきたときに社労士はどうするのか? を考えなければいけない。
そこでAIシステムを支えているエンジニアにフォーカスする、という方法もありますよね。エンジニアには派遣のスタッフの方が多いので、そういったところとも派遣業マーケットは紐付いていると思います。

派遣業に関して言えば、政府の方針に左右されるところがあるので、この先どうなるかは正直わかりません。私はそこが面白いところでもあるんじゃないかと思っています!
プロフィール
淺野 寿夫(あさの としお)氏
社会保険労務士法人ALLROUND グループ代表 社会保険労務士
常に顧客にとっての利益・メリットを追求し、助成金や各種許認可業務など幅広い要望に応える。現在は全国に8つの拠点を構え、地域に根ざしたサービスを提供。
関連コンテンツ