2024.04.04
【ゴールデンウィーク中の商品発送について】
ゴールデンウィーク休業期間中、商品の出荷対応につきまして
下記の通り、ご案内いたします。

≪発送休業日≫
2024年4月27日(土)~2024年5月6日(月祝)

※2024年4月30日(火)~2024年5月2日(木)は一部ご注文・お問い合わせについて対応させていただきます。

通常よりもご注文からお届けまでに多くの日数がかかりますので、お急ぎの場合はご注意ください。
ご不便をお掛けいたしますが、ご理解及びご協力の程、よろしくお願い申し上げます。
2023.09.25
インボイス制度(適格請求書等保存方式)への対応に関するお知らせ

2023年10月01日(日)より、インボイス制度(適格請求書等保存方式)が開始されますので、弊社の同制度への対応についてお知せいたします。

弊社ではインボイス制度の対象となる課税取引のご利用について、
2023 年10月以降の決済分より、同制度の要件に対応できるようにいたします。

【当行適格請求書発行事業者登録番号のご案内】
株式会社アックスコンサルティングの登録番号をご案内いたします。

適格請求書発行事業者登録番号
T9011001004344
 

消失する可能性が高い“聖域”業務 AIに代替させる仕事と付加価値


「経営者を本業に専念させ、売上を上げさせること」が税理士に求められています。
そのために「高付加価値サービスを提供する」という思想があれば、AIの進化は新たなビジネスチャンスだということに気付くでしょう。
 

税務にこだわるな、でも、税務から離れるな ‼

すでにAIに代替されている仕事は多くあります。
たとえば融資・決済・資産運用といった銀行の〝聖域〟業務は、もはや聖域ではなくなりました。
会計業界でも、単純な手続き業務はAIによって代替されていくでしょう。
「記帳するだけ」「税務申告を代行するだけ」などがそうです。

しかし、必要以上に身構える必要はありません。
ベテランの先生方は、これまでもテクノロジーの進化に伴って、ビジネスの質を変遷させ、事務所を回してきたはずです。
手書きから自計化、記帳代行、そして新たに先進的な事務所が取り組み始めた経理代行へといった具合に。

税務にこだわって手続き業務に終始していてはいけないのですが、本分は税務です。
税務を置き去りにすることなく、どのような付加価値業務を提供していくか。
この基本を押さえておけば、テクノロジーの進化に振り回されることはないでしょう。
次のページではAIの進化をビジネスチャンスとして活用している他業種の事例を紹介します。
AIの進化とどう向き合っていくべきか、これからの士業事務所経営のヒントになるかも!?


※マイケル・A・オズボーン氏の論文『雇用の未来―コンピューター化によって仕事は失われるのか』から抜粋
 
 

~AIの発展でホテルの「無人化」は可能なのか~ 
「変なホテル」が最先端へ挑む

長崎のハウステンボスに生まれた「変なホテル」という、インパクトのあるネーミングのホテル。
ただの「変なホテル」というわけではありません。
総勢219体のロボットが人間に代わって業務を行う最先端のホテルです。
消える職業に認定された「ホテルのフロントマン」。
それを逆手にとってホテルのシステム化を進める「変なホテル」。
システムは本当に人間の仕事を奪うのでしょうか?
 

わずか7名の従業員
ロボットがもてなすホテル

144の客室を有しているにもかかわらず、ホテルの運営に携わっている従業員はわずか7名。
基本業務のほとんどはロボットに託しており、従業員がお客様と接する機会は最小限となっています。
チェックイン・チェックアウト対応やクロークでの荷物の預かり、客室への案内、これらの業務はすべてロボットが行っているのです。

「変なホテル」を設立した背景には、ホテル業界を悩ます〝2大経費の改善〟があります。
その2つとは「人件費」と「光熱費」です。
澤田秀雄氏(ハウステンボス株式会社 代表取締役社長)は、この「人件費」を抑えるために、ロボットがもてなすホテルを考えたのだといいます。
「変なホテル」プロジェクトの実現性を確認するために、ロボットが生活を補助する家「スマートハウス」を建設。
澤田氏自らが滞在し、ロボットの性能を実験しました。
その結果、澤田氏は「優れた機能が集結した」とロボットホテルの実現を確信し、「変なホテル」の建設へゴーサインを出したのです。

また、「変なホテル」は光熱費を抑えられるようにも設計してあります。
ソーラーパワーによる発電だけでなく、業界初の「水素エネルギー」を駆使した蓄電も行っています。
悪天時にも安定した電力供給が可能です。


 

すべてのニーズにAIはまだ答えられない

「変なホテル」ではAIを搭載したコンシェルジュ・ロボットも活躍しており、「チェックインの仕方」といった宿泊客の簡単な質問に回答しています。
ただし、自動学習を行うコンシェルジュ・ロボットでも、複雑な質問にはまだ答えられないと大江氏は言います。

「ハウステンボスは観光地に立地しているため、宿泊客から観光情報など詳細な情報を要求されることが多々あります。コンシェルジュ・ロボットもある程度の回答はできるのですが、その回答にお客様が満足しているかは正直わかりません。人間であればお客様の反応を見て、違う提案をできますがロボットにはそれができませんから」

また、宿泊客の体調不良時など、急を要する対応もAIはまだまだできません。
柔軟性は人間にとって武器になるのです。

税理士の中には「AIに業務を取って代わられる」と危惧している方もいるでしょう。
確かに、入力作業や申告業務といった単純作業をAIが行うようになる日は近いかもしれません。
ただ顧問先のニーズに合った対応や、柔軟性を求められる事案は、税理士の力がまだ必要だと「変なホテル」の取材で確信しました。
 

飽くなき挑戦でホテル業界の常識を変える

現在、「変なホテル」は国内外の多店舗化を計画しています。
自家発電が発達すれば、これまで考えられなかった砂漠の真ん中でも営業が可能です。
「ロボットの技術を高め、今後のホテル業界に変革を起こしていきたい」と大江氏は締めくくりました。
 




取材協力:
変なホテル事業開発室
大江 岳世志氏
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