2024.04.04
【ゴールデンウィーク中の商品発送について】
ゴールデンウィーク休業期間中、商品の出荷対応につきまして
下記の通り、ご案内いたします。

≪発送休業日≫
2024年4月27日(土)~2024年5月6日(月祝)

※2024年4月30日(火)~2024年5月2日(木)は一部ご注文・お問い合わせについて対応させていただきます。

通常よりもご注文からお届けまでに多くの日数がかかりますので、お急ぎの場合はご注意ください。
ご不便をお掛けいたしますが、ご理解及びご協力の程、よろしくお願い申し上げます。
2023.09.25
インボイス制度(適格請求書等保存方式)への対応に関するお知らせ

2023年10月01日(日)より、インボイス制度(適格請求書等保存方式)が開始されますので、弊社の同制度への対応についてお知せいたします。

弊社ではインボイス制度の対象となる課税取引のご利用について、
2023 年10月以降の決済分より、同制度の要件に対応できるようにいたします。

【当行適格請求書発行事業者登録番号のご案内】
株式会社アックスコンサルティングの登録番号をご案内いたします。

適格請求書発行事業者登録番号
T9011001004344
 

【華麗なる転身:Vol.1】人生を賭け大勝負に挑戦した男のヒストリー~プロ野球選手から司法書士へ~

プロ野球ドラフト1位で入団するもまさかの引退!

 

プロ野球ドラフト1位で入団するもまさかの引退!
しかし、男は人生の勝ち星を求めて97%が落ちる過酷な試験に身を投じた

人は誰もが苦難を経験する。そのタイミングは人によって異なるが、一度も波風が立たないまま平穏にゴールする人生などありえない。
しかし、その後の舵取りは人によって大きく異なる。
本企画はもともと全く別の業界に身を置きながら、士業へと大胆にして華麗なる転身を遂げた成功者たちのその半生を紹介します。

その、記念すべき第一回目の主役は司法書士・桧山 泰浩氏。


 

引退後に知識ゼロからスタートした “司法書士”への道

桧山氏は1992年、韓国プロ野球のマウンドを最後にユニフォームを脱ぐ。
そのとき齢25歳。
ドラフト1位で近鉄バファローズ(現・オリックスバファローズ)に入団、活躍を期待されたもの、ただ一度も公式試合のマウンドに立つことはなく、新天地・韓国では腕を痛め結果は出せずに引退となった。
桧山氏はやがて第二の人生を歩み始めるが、その向かった先は野球とは一切関係の無い士業の世界であった。
高卒でプロ野球入りしたため、法律の知識は皆無で完全にゼロからのスタートだった。
縁あって司法書士事務所の事務員として勤務をはじめると、日中は仕事、夜は机の天板が圧し折れる程、集中して六法をめくりにめくった!
しかし、なぜ司法書士だったのだろうか。
司法書士試験は、法律職の中でも合格率はたった3%、旧司法試験に次ぐ難関だ。
「私は高校から直接プロ野球の世界に入りました。だから引退後の人生を考えると、飲食店の経営などがスタンダードなのかもしれません。だけど私はなんとなく気が進まなかった。そんな中、興味を抱いたのが士業でした。当時、独立して食べていくのに困らない主な資格と言われていたのが税理士、公認会計士、弁護士、司法書士の4つでした。このうち司法書士以外は受験資格の段階で“大卒”という要件があったため、必然的に的は一つに絞られました。合格率の低い試験だということは認識していましたが、プロ野球時代の猛特訓を思い返せば、それほど過酷には感じませんでしたね。」

桧山氏の高校時代は1980年代前半、まだ精神論がスポーツの根幹を担っていた時代である。
そもそもプロ野球に進んだ人間の“猛特訓”は、常識を逸脱した規格外のものであっただろう。
そして、試験の合格のハードルは高い。

当時の学習方法について伺うと
「とにかく過去問の分析です。司法書士試験は範囲が膨大ですから、やみくもにテキストを読み込んでもおいそれとは受かりません。私は学生ではなく勤め人でしたので1日の勉強時間は1時間半~2時間ぐらい。そうなると効率的な勉強は必須です。よく資格学校で合格に必要な勉強時間の例が挙げられています。司法書士だと3000時間などといわれますが、時間だけクリアしても合格は無理です。繰り返しになりますが合格には過去問の分析が重要なんです。」

2回目の試験で合格した翌年、29歳の時に独立して事務所を構えた氏は、驚くことに初年度から一般サラリーマンの倍以上の収入があったという。
営業の秘訣は特にないというものの、依頼を受ける際に気を付ける点を伺うと
「私は、顧客の自主性を極力尊重しています。たとえば債務整理の依頼を受けて金融業者と和解が成立したとします。事務所によってはその後、支払を始め家計に介入する事務所もあります。それが本当に必要かどうか、またそこまで司法書士にする権限があるか、という話です」
 

野球時代の才能や能力は 一切役に立たないと割り切った

「士業への転身を望む勤め人は、いずれ独立して自分でコントロールできる立場で仕事をしたいのだと思います。現実的にはまず試験に受かることですが、自分に素質が有るか否か、と悩んでいる人もいると聞きます。私は、司法書士というのはその仕事をしていると、だんだんその色に馴染んでくるものだと思うんです。お金と一緒です。お金を稼ぐようになると生活のステージが変わり、付き合う人も変わります。すると“金持ちだ”といわれます。これと同じで資格をとって業務を行うことで“司法書士”が完成していくんです。素質だけではないと考えています。」

司法書士試験は毎年8月、大量の受験生が会場に訪れ、その中のたった3%の頂を乗り越えたものだけが責任ある地位を得て業務に取り組むことができるのだ。
思いを馳せるため会場に集まった面々はさまざまだが、そこでは元ドラフト1位のプロ野球選手も、たった一人の人間でしかないのだ。
苦難を知りながら、あえてその道を進んだ桧山 泰浩氏の今後のさらなる活躍を期待したい。
 

プロフィール

桧山泰浩氏 桧山 泰浩(ひやま やすひろ)氏

 元・プロ野球選手。1985年、近鉄バファローズにドラフト1位で入団。
1992年に引退後、まったくのゼロから司法書士を目指し2年間の猛勉強を経て合格。29歳で独立し、以後、司法書士事務所を経営する傍ら、早稲田セミナーにて後進の育成のため教鞭をとる。
 
写真提供:TAC株式会社
司法書士講座
http://www.w-seminar.co.jp/shisho.html
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