〝やりすぎない〞が稼げる職員を育てるコツ 記事



より良い事務所をつくるために、制度や環境を改善するほか、
日々の部下への振る舞い方で成果は確実に変化します。
稼げる職員を育てる日々の接し方をまとめました。





 

上司の仕事は部下の働く意欲を引き上げること

上司の仕事は、部下が持っている潜在能力をできる限り引き出して、
仕事の上で最大限のパフォーマンスを発揮
してもらうこと。
そのためには、部下自身の働く意欲を引き上げることが必要です。

意欲を引き出すには、働きやすい環境をつくること。
つまり、上司は部下のパフォーマンスを引き出すために多方向からサポートをする必要があり、
必ずしも部下より優れていることが必須条件ではありません。

部下のパフォーマンスを上げるには、必ず業務レベルと現在かかえているボリューム、
日々の進捗を「見える化」しておくことです。
加えて、部下に考えるクセをつけさせること。
資料の作成、配布など、どんな仕事でも部下のレベルに合わせて指示の仕方を変える必要があります。

考えさせるのに効果的なのは、「質問」を投げかけること。
例えば印刷作業一つをとっても、「10部用意して」と指示をするのではなく、
「参加者は8名だけど、もしかしたら増えるかもしれない」と考える材料を与えてやることです。
部下に考えさせて答えを促すため、手間がかかりますし、根気も必要です。

「私の時代はこうだった」など過去の自分と重ねて比較し、部下の処理能力の遅さに不満を持ったり、
〝やりたいようさせてもらったから〞、〝細かく教えてもらったから〞と、部下と向き合わずに、
過去の自分を回想して指導しても、パフォーマンス向上は期待できません。

定期的に部下と1対1で面談を行い、部下がやっている仕事のフィードバックを行うこと。
そして、これからどうしたいか、一緒に目標を設定して、
成果を出すための行動を考えること
で、「稼げる」職員に育っていくのです。

さらに、仕事のコツは言葉では伝わりません。それは、同じものを見たり聞いたりしても、
人によって感じ方が違うものだから。コツを伝える言葉も、受け止め方が自分とは異なるのです。
部下にコツを教えるなら、実際に体験させてしまうことが良いでしょう。
このような環境をつくることが、上司に求められる役割といえるのです。


 

もう悩まない「稼げる職員に育つ4つの対応」

1、答えを最初に教えない
例えば、業務契約書用の印紙を事前購入する場合、「何枚用意すればいいですか」と質問されたら、
すぐに答えず「毎月の件数や内容によって異なるので、過去の実績を見て考えてみて」と、
どうするか考える材料を渡して考えるクセをつけさせます。
そして、部下自身が辿りついた意見には「よく調べてくれて、ありがとう」と、肯定的に受け入れ、
考えることが「苦」だととらえさせないようにします。


2、失敗は質問で気づかせる
「なんで何度も言っていたのに間違ったんだ」と、注意するのは、
部下の自己肯定感を下げさせてしまいます。
自分が答えるよりも先に答えてしまうと、逆にやる気を失わせてしまうもの。

もし、部下が失敗してしまったら「あのときは、どうすれば良かったのか?」と、
質問を投げかけてみましょう。
問題の根本的な原因を部下自身に気づかせることで、次回から同じ間違いをおかさなくなります。


3、「当事者意識」を持たせる
新たな仕事を与えるとき、「この仕事は事務所にとって重要だと思うけど、
〇〇さんは、どんな効果が期待できると思う?」と問いかけてみます。
すると、自分で考えた効果について答えてくれます。
「もう少し詳しく教えてくれる?」など、返答に対して質問で揺さぶることで、
仕事に対して当事者意識を芽生えさせましょう
この繰り返しによって、自分の頭で考えて行動のできる〝稼げる〞職員へと育っていきます。


4、エンジンはかけっぱなしにしない
まじめな職員ほど、上司からの期待に応えたい心理が働きやすく、
許容範囲以上の仕事を依頼されても、「できません」と言えなくなってしまいます。
意欲的な部下であっても、「新しい業務に挑戦してほしいから、今の仕事を新人に頼もう」と
仕事の内容、ボリューム、進捗を見て手綱を引きます。
そして「もっと新しい業務に挑戦したい」という意欲を継続させましょう。




※月刊プロパートナー2019年2月号より抜粋

いかがだったでしょうか?
今回ご紹介したのは、「稼げる」職員の育て方についてのテクニックのごく一部です。
『月刊プロパートナー』2019年2月号では、これからの新しい士業時代にフィットした、
稼げる職員を育てるための人材戦略テクニックを紹介しています。

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