2023.09.25
インボイス制度(適格請求書等保存方式)への対応に関するお知らせ

2023年10月01日(日)より、インボイス制度(適格請求書等保存方式)が開始されますので、弊社の同制度への対応についてお知せいたします。

弊社ではインボイス制度の対象となる課税取引のご利用について、
2023 年10月以降の決済分より、同制度の要件に対応できるようにいたします。

【当行適格請求書発行事業者登録番号のご案内】
株式会社アックスコンサルティングの登録番号をご案内いたします。

適格請求書発行事業者登録番号
T9011001004344
 

創意工夫を凝らしてオンライン研修を成功させる

リモートワークの浸透、多様な価値観を持つ世代の育成など、
「ニューノーマル」な時代ならではの課題が浮き彫りになってきています。
そこで、企業研修のプロフェッショナルである平野睦氏が、
リモートワークやオンライン研修を成功させるための秘訣を解説します。



 

新しい日常により疎外感・孤独感が増大

新型コロナウィルスによってあっという間に今までの常識が覆され、
当たり前の日常が新しい日常へと変わらざるを得なくなりました。

これまでと同じことができない、
新しい体制を構築する時間もノウハウもない、
大きなパラダイムシフトを迫られたなかで、
企業においては「自宅待機を余儀なくされ、新入社員の育成ができない」
「コミュニケーションが対面からオンラインになり、
仕事の指示や評価基準、意思の疎通が図りにくい」
「仕事への集中やオン・オフの切り替えが上手くいかない」など、
数多くの課題が発生しています。

ほかにも、社会不安から来るストレスなどから、
メンタル的な課題も多く聞かれるようになりました。


私たちは言葉よりも、相手の表情や雰囲気から多くの情報を受け取ります
メールや電話のみでのやり取りになると、同じ言葉でもきつく響いたり、
誤解されたりといったことが起こりがちです。

もともと日本人は「他者への信頼感が低い」といわれており、
これは「自分のことを良く思っていないのではないか?」
という相手への疑心暗鬼が最初にあるからだとも指摘されています。

日常的に人と会えない環境では、なおさら疑心暗鬼は加速し、
「他者は自分の事をどう評価しているのか」
といった不安や疎外感、孤独感が大きくなってしまいます。



 

大きなリアクションで発表者を孤独にしない

文字や言葉だけの関わりよりも、
相手の顔が見えるオンライン上のコミュニケーションの方が、
まだ問題が深刻化することは少ないといえます。

リモートハラスメントなどといった問題も出てきていますが、
最大限の注意を払いながら進めていけば、
研修・教育などでは、思った以上にオンラインでも
意思の疎通が図れることがわかってきました。

特に講義型の研修はオンラインに向いており、
多くの企業が導入を進めています。


ただ、大勢で話し合う、相互理解を深めるという点では、
残念ながら課題もいくつか見えてきまた。
例えば「参加している感が薄い」「発言が少ない」
「盛り上がらない」「アイデアが出ない」など。


オンラインの研修や面談をしていて、
違和感を覚えることの一つが〝目線〞です。
どうしてもカメラではなく画面の相手に向かって話をしてしまい、
目線がずれてしまいがちです。
結果的にコンタクトが取れず、
参加者全員が傍観者になってしまうことも。

そこで私がいつも参加者にお願いしているのは、
〝拍手〞〝大げさなうなずき〞です。
誰かが発表しているときは周囲の反応が重要なので、
「大きく反応して、発表者を孤独にしないでください」
と投げかけています。






 

活性化する場を目指しアイデアを取り入れる

研修では、グループワークが可能なZoomを使うことが多いのですが、
発表者を「オンラインじゃんけん」
決めてもらうことからスタートしています。

オンライン上だと少し時差があり、
「後出しした」とか「うまくいかないね」といった笑いが起こりやすいのです。
そのため、自然と楽しい話し合いに移行できるというメリットがあります。

最初の発表者が決まったら、
その方にファシリテーター役を担ってもらい、
「時間が来たので次の人に代わってください」などと仕切ってもらうと、
全員が発言できるようになります。
また、タイムキーパーを決めてもいいかもしれません。


私の研修スタイルでは、特定の個人に発表させることは極力せず、
グループで話し合った内容を代表者が発表する
形をとっています。
一人で意見を発表すると、多くの人は非難を恐れて消極的になりがちです。
「自分たちのチームの意見では」と言える環境にすることで、
発表者は臆することなく発言することができます。


オンラインは、離れているメンバー同士が簡単にコミュニケーションをとれる、
移動する時間が短縮できるといったメリットも多く、
会議や研修の回数は今まで以上に増えることでしょう。

これからは、いかに質を上げていくかという視点が重要になってきます。
創意工夫をしながら、オンラインでも意見が活性化するような、
能動的で自発性の高い場をつくっていきましょう。


 

 
プロフィール
平野 睦氏
株式会社Beスタッフィング産業カウンセラー/人材育成コンサルタント

1,200回以上の企業研修実績を持つ。企業コンサルタントおよび社員へのカウンセリングを通して、働く人びとの前向きな思考や自発的な行動への変革をサポートする。
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