15%値上げしたいなら、満足度の高い状態を明文化しよう 記事


みなさまこんにちは、アックスコンサルティングの景山です。

突然ですがみなさまに質問です!
顧問先様の中で
顧問料の値上げができうるお客様は何社でしょうか?

『突然聞かれてもね。。。』
と戸惑いをお感じなのは重々承知しております。

ユーザーの所長先生に来期の方針を伺いますと、

『収益を高めるなら15%でも値上げするのが一番効果的だよね』
『でも、値上げできるお客様がいないんだ』

というお声をいただきます。
値上げのメリットと難しさを感じる一言です。

そこでオススメの改善策は、【満足した状態の明文化】です。

一般的に顧客満足度が高いと、
値上げには応じていただきやすいものです。

では、
値上げに応じていただけるような、高い顧客満足度の状態を定義し、
その状態にどの程度近いかチェックしてはどうでしょうか?

こちらの方法は近年米国より普及してきた、
「カスタマーサクセス」
という考え方をもとにしています。

「カスタマーサクセス」とは、
お客様からもたらされる収益を最大化するために、
お客様がサービスを使って成功できるよう積極的に顧客に働きかけていく、
という考え方です。

一般的に広まっている「カスタマーサポート」とは異なる考え方になります。
「カスタマーサポート」では、
お客様に問題が起きた時の対処を中心にサポートしていきます。

例えば、飲食店の顧問先様から電話が来て
『借入を銀行に申し入れたら、決算書がほしいと言われたので出してほしい』
と要望がきます。
こういった要望にこたえて決算書を提出することが「カスタマーサポート」です。

ただ、「カスタマーサポート」を行なったとしても
当然それを期待してお願いされていますので感謝はされますが、
満足度の向上には繋がりません。

その一方で、
「カスタマーサクセス」は
顧客の期待以上もしくは期待以外の事で顧客の成功に繋がることを考えて
サポートするという考え方です。


例えば、資金繰りが悪化し困っているが、
会計事務所には相談しないというお客様には
サポートする機会を作ることができません。

そこで、「カスタマーサクセス」では、
顧問先が顧問契約を通じて得られる成功の定義として
「経営に十分な現預金がある状態」を設定します。

そうしますと、
顧問先のBSを毎月確認しながら、
現預金の残額が著しく減り始めた顧問先様に対しては、
「半年後には現預金が1,000万円を切る可能性があるので、借り入れをしませんか?」
「借り入れ方法をまとめた書籍があるので一度ご覧になりませんか?」
「相談したことのある公庫の担当者を紹介しましょうか?」
と積極的に情報発信、提案できるようになります。

このように、
お客様が成功できる状態を作り上げるために先手先手でサポートすることで、
潜在的に不満がたまっているお客様を高い満足度にし、
値上げに応じていただけるお客様へと育てていくことができます。

ぜひ、
顧客名簿を眺めながら
「お客様が顧問契約を通じて得られる成功の定義」を書き込んではいかがでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございました。

プロフィール

景山 健市(かげやまけんいち)

株式会社アックスコンサルティング 執行役員 主任コンサルタント

山口大学卒業後、アックスコンサルティングに入社。年間平均300件以上の会計事務所に訪問し、売上アップの仕組みづくり支援に携わる。2012年よりQ-TAX加盟店スーパーバイザーとして、「先生方の最適な意思決定に役立つ生きた情報提供をする」ことをモットーに、全国を飛び回る。