部下とのコミュニケーションは下心を白状すればうまくいく

withコロナ / afterコロナといわれるなか、
ニューノーマルな働き方をはじめ、人びとの価値観や考え方は大きく変化しています。
VUCA(ブーカ/変動性、不確実性、複雑性、曖昧性)
の時代を生き抜くために必要な能力を日向崇文氏が解説!


 

キーワード①「チームからコミュニティへ」
価値観でつながった 安心・安全な組織

これからのチームづくりには、〝コミュニティ〞の考え方を取り入れることが必要です。
これは、家族、地域、SNSなど、「会社以外のコミュニティのあり方を参考にする」ということです。

今までは〝個の時代〞でした。会社でいえば、目標を達成するために
「全員が4番バッター」となるスペシャリスト集団が求められ、
スキルのある即戦力の採用が重視されてきました。
しかしこれからは、〝集落の時代〞になっていきます。
集落とは、価値観や理念でつながった、安心感を感じられるコミュニティです。

そのためには、能力より人柄を重視した採用をすることです。
コミュニティでは、周囲の人の力を借りながら物事を進めていくのが当たり前です。
自分のキャパシティのなかだけでしか対応できない人より、
はるかに情報が集まり、質の高い仕事ができます。
そのためには、人柄が重要。人柄を重視すれば、能力も同時に手に入るともいえます。
さまざまな職業を掛け合わせて「複業」をすることが当たり前になり、
一つの会社に縛られない働き方が広がっています。
これは、会社の位置付けが、一つのプラットフォームになったということです。 
これからは「社員が会社を切る時代」になるので、チームのあり方も変えていかなければいけません。
経営層や幹部はコミュニティの考え方を取り入れる。
若い層はチームの考え方を取り入れながら、融合していく
ことが必要です。





 

キーワード②「下心を白状する」
本音を出し合える風土をつくる

部下とコミュニケーションをとるときに、〝下心を白状させるマネジメント〞を心がけます。
下心というのは、「これを相談することで、何を得たいのか?」という本音です。
下心を知った方が、部下が知りたい答えを最短距離で伝えられるからです。

相談者の中には、「業界を良くしたい」と言いながら、
実は「自分が儲けたい」という人も少なくありません。
部下であれば、「上司を利用したい」という下心での相談なのか、
それとも純粋に 「プロジェクトを成功させたい」という相談なのかといった違いです。 
その下心を探る時間は非効率的ですし、結果、欲しい答えを示せず、 遠回りになってしまいます。
さらに、相手に悪い印象を与えてしまう場合もあります。
むしろ、下心を正直に白状する人の方が、好感度は上がるのです。

ですから、部下から相談があったら
「どういうつもりで聞いているの?」「何が知りたいの?」と投げかけ、
下心を白状できる風土をつくりましょう。
これは、上司側も同じ。相談に乗る側にも下心はあります。
「自分は何をしたいのか?」「部下に何をして欲しいのか?」を、一人ひとりに伝えることが重要です。
事務所の規模によっては、
「所長対その他大勢」という組織構成になっている場合もあるかもしれませんが、
そのなかでも1対1の関係性が大事なのです。



 

キーワード③「圧倒的成果」
部下を成長させるのは結果を出せる上司

チームにおける上司の仕事は大きく4つ。
1. 自分がいなくなっても続くビジネスモデルを構築すること
2. 部下を打席に立たせること
3. 部下が空振りしても何度でも打席に立たせ続けること
4. 部下が何度三振してもいいように、自分がいつでもホームランを打てるようすること

多くの組織を見てきたなかで、特に3.4ができない上司が多いように感じます。
なぜなら、部下に任せるとクオリティが落ちてしまうからです。
ですが、圧倒的な結果を出せる上司がサポートするから、結果がついてくるのです。
 


※月刊プロパートナー2020年10月号より抜粋

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プロフィール

日向 崇文氏

会社員の傍ら、タレント活動や、元銀行員の経験を活かして個人には家計の、企業には財務とマーケティングのアドバイスや講演会を行う。 世界各国、全国各地、津々浦々で精力的に活動中。