高収益化を実現するにはやらないことを決める

多忙を極める所長が、未来の仕事をつくるためにどうやって時間を捻出するのか。
士業事務所の効率化と付加価値業務導入を支援してきたコンサルタントが解説します。


 

何でもできる状態から「しない」を決める

士業事務所の所長先生が、
将来の事務所づくりのための時間を捻出するためには
「選択と集中」が必要です。

創業時から特化型であればサービスも限定していますが、
多くの士業事務所の場合、
オールマイティに何でも対応できるスタイルをとっています。

できる選択肢が多い反面、
顧客のニーズに応えようとして何を選べばいいのか、
または何を「やらない」と決めればいいのか
分からなくなってしまうケースをよく見受けます。
そこで、まずは事務所の方針を見直してみるところから
「やらないこと」を決めていきましょう。


次に、既存の顧問先の事業内容や規模などを分析します。
例えば、 飲食店の顧問を多く抱えている場合なら、
相続関係のニーズを掘り起こせる可能性が低いため、
「しない」という判断ができます。

一 方、不動産オーナーを顧問に多く抱えている場合なら、
相続や土地活用のコンサルティングメニューを追加してアップセルが見込めます。

これまで提供してきたサービスと顧客の属性を分析することで、
自社の武器となる強みも明確になってくるはずです。
そうすると、やるべきこともさらに明確になってくるのではないでしょうか。


高収益化は、難解なコンサルティングメニューを増やすことだけではありません。
利益を追い求めることが重要です。
つまり、効率化を意識して少ない工数で、
利益を出すための「仕組みづくり」が重要といえます。

まずは、定型業務の標準化や可視化に取り組みましょう。
全体像を把握して細かく分業していき、
テクノロジーの活用で効率化できる部分は積極的に導入し、
改善のためのPDCAサイクルを繰り返して利益率を向上させていきます。

「選択と集中」には、何をして、何をしないかを所長自身が決断し、
行動、継続していくことが不可欠
です。
ブレない意思決定を行うためにも、考える時間を確保して、
将来の事務所づくりに集中していきましょう。








※月刊プロパートナー2021年2月号より抜粋

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プロフィール

福島 敦

株式会社アックスコンサルティング
アックス資産税パートナーズ アックス司法書士パートナーズ 統括

8,000名以上の資産家に資産活用の提案をした経験をもとに士業事務所に付加価値業務のサポートを手掛けている。