〝誰もが宇宙を行き来できる世界〞をつくるため、メイドインジャパンの有人ロケット打ち上げを目指す株式会社SPACE WALKER。名だたるプロフェッショナルとともにロケット開発に参画している公認会計士の眞鍋顕秀氏に、ロケット事業の今後の展望と、新規ビジネスに挑戦する理由を聞きました。
2027年に有人ロケット打ち上げを目指す
今はまだ、人が自由に宇宙へ行けない時代ですが、世界的に宇宙産業は活発になってきています。特に、通信衛星を介して世界中にインターネット網をつくる事業が盛んです。私たちが2017年12月25日に設立した株式会社SPACEWALKERも、宇宙産業のベンチャー企業で、2027年に翼のある有人飛行可能なロケットを打ち上げることを目指しています。特徴は、開発する機体とチームの組織体制にあります。
まずは機体。近年の主流は、翼のないミサイル型で、使い捨てタイプのものです。これは、いかに原料費を抑えてコストダウンするかを求めた結果です。しかし、アメリカでテスラのCEO、イーロン・マスク氏がロケットの再使用に成功したのをきっかけに、コスト削減の面でも再使用可能なロケットが注目され始めました。
私たちが開発しているのも、再使用可能なロケットです。現在、1機打ち上げるのに100〜200億円かかると言われていま
すが、小型化して何度も使えるようにすることで、コストを90%以上削減することを目指しています。
もちろん、いきなり人を乗せるロケットはつくれませんから、まずは微小重力空間での実験ができる機体や、大気圏外への貨物輸送ができる機体からつくることを計画しています。
ロケット開発のレジェンド×若手経営者
世界に挑む10人
世界に挑む10人
創業者である米本氏と大山氏の出会いから、縁をつないで10名の役員が集結。そのほかにも、PRや経営担当のスタッフがいる。
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創業者 米本浩一氏[よねもと こういち]
九州工業大学工学部教授 ▶ 右から4人目
取締役会長 留目一英氏[とどめ かずひで]
有人宇宙システム株式会社、(JAMSS)元代表取締役 ▶ 左から3人目
代表取締役CEO 大山よしたか氏[おおやま よしたか]
アートディレクター ▶ 左から5人目
代表取締役COO 眞鍋顕秀氏[まなべ あきひで]
公認会計士 ▶ 右端
取締役CFO 保田晃宏氏[やすだ あきひろ]
ファンドマネージャー ▶ 右から3人目
社外取締役・相談役 浅井達朗氏[あさい たつろう]
株式会社IHIエアロスペース 元代表取締役 ▶ 右から2人目社外取締役
社外取締役 淺田正一郎氏[あさだ しょういちろう]
米国三菱重工業元副社長 ▶ 左から4人目
社外取締役 大貫美鈴氏[おおぬき みすず]
宇宙ビジネスコンサルタント ▶ 左から2人目
社外取締役辻 正隆氏[つじ まさたか]
マーケティングプロデューサー ▶ 右から5人目
監査役 浅田登志雄氏[あさだ としお]
弁護士 ▶ 左端