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会計事務所の高付加価値ブルーオーシャン 今こそ歯科医院マーケットに参入しよう 記事



競合激化やクラウド会計の普及により、会計事務所は高付加価値サービスの提供が不可欠となっています。
そこで注目されるのが、歯科医院マーケットへの参入。
安定した診療所数と、根強い会計事務所へのニーズから、ブルーオーシャンとして位置づけられています。

 

歯科医院はコンビニより1万件以上も多い

下のグラフは、歯科診療所とコンビニエンスストアの数の推移を示しています。
平成27年12月末時点の歯科診療所の総数は6万8,746院。
ここ5年間はほぼ横ばいで推移しています。
一方、コンビニエンスストアの平成27年12月末時点の店舗数は5万3,544店。
至る所にある印象を受けるコンビニよりも、歯科医院のほうが1万件以上も多いのです。
都市部では、同じ雑居ビルに複数の歯科医院が入居している例も珍しくありません。

さらに歯科医院は都市部ほど過密状態にあります。
平成26年の各都道府県の歯科診療所数を、各都道府県の可住面積(実際に開発された面積)で割り、1平方キロメートル当たりの歯科診療所数を計算すると、次のようになります。

1位:東京都…7.6院
2位:大阪府…4.2院
3位:神奈川県…3.4院
4位:埼玉県…1.4院


東京都は1キロ四方の中に歯科医院が7.6院と、密集ぶりがうかがえます。
さらに、東京都の人口を歯科診療所数で割った数値=1歯科診療所がカバーできる住民数が1,257人で、全都道府県で最少の47位。
1位の福井県2,669人の半分以下となっています。
 

1歯科医院当たりの歯科医師数は約1.51人

もうひとつ、歯科医院の競合をカオス状態にしている統計結果があります。
平成26年末の歯科診療所数は6万8,839院で、歯科医師数は10万3,972人。
1歯科医院当たりの歯科医師数は約1.51人になる。

つまり、大半が1人の歯科医師で歯科医院を経営していることになります。
これは、会計事務所(公認会計士事務所+税理士事務所)の総数3万1,222件(平成24年経済センサス─活動調査)と、税理士登録者総数7万5,621人(平成28年2月末現在、日本税理士会連合会)とで算出した、1会計事務所当たりの税理士数約2.42人よりも少なく、歯科医院の零細ぶりが表面化しています。

これらデータから、有資格者=歯科医師が院長先生1人プラス数人のスタッフだけの状態で歯科医院経営を行い、競合に立ち向かっているのが、歯科業界の現状といえます。
このレベルの規模ならどんな業種であれ、きちんと戦略立てた経営をしているとは考えにくく、しっかりとした経理処理も期待できないでしょう。
それゆえ、歯科医院に対して、会計事務所がサポートできる余地が十分に残されているといえるのです。
パートナーとして経営支援を行えば、付加価値の高い業務にかかわることができます。
 
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