月次訪問をやめて売上が2.5倍に！記帳・経理代行を今後の柱に

2020.05.26
株式会社アックスコンサルティング

最先端会計事務所のビジネスモデルを大公開！現在成長を遂げている事務所の秘訣とは？

石川県金沢市の雅税理士事務所は、現在急成長を遂げている事務所の１つ。
巡回訪問監査をやめて、ターゲットを小規模事業者に変更、クラウド会計ソフトの導入などで、1年間で売上が2.5倍になったそうです。
新たな取り組みに挑戦したきっかけは「事務所の成長を加速させたかった」という片口雅之氏（代表税理士）に、秘訣をお伺いしました。

巡回訪問監査に限界、スモールビジネス層にターゲットを

開業してからの3年間、片口氏は、多くの会計事務所が行っているように、自計化のお客様に対して巡回訪問監査を行っていました。
しかし、このビジネスモデルに疑問を感じていたといいます。

「京都の小杉將之先生（小杉將之税理士事務所）もおっしゃっていましたが、巡回訪問監査が本当に必要とされているのか、疑問を持つようになっていました。
巡回訪問監査だと、売上5億円以上の法人でないと割に合いませんし、地方にそこまで売り上げる企業はそんなにありません。
そのため売上1億円未満の会社では、こちらが訪問しても社長は忙しくて不在にしていることが多く、経理の方では経営の深い話ができないのが現状。
そもそも巡回訪問は求められていないのです。
今後、このビジネスモデルだとやっていけないと感じていました」

そんな時、送られてきたDMに興味を持ち、会計事務所向けのコンサルティング講座に参加。
そこで学んだことを実践してから、成約率が大幅に向上しました。

「契約が簡単に取れるようになりました。
また、あいまいな契約をすることもなくなったので、お客様の質も上がりましたし、単価のアップにもつながっています」

変わったのは契約だけではありません。
事務所のスタイルもこれまでの訪問型から、来所型に切り替えました。
巡回訪問監査をやめ、ターゲットを小規模事業者に変更。
それまで断っていた記帳代行業務を引き受け、クラウド会計も導入しました。
間接営業部隊からの紹介もコンスタントに増え続け、業務効率が上がり、売上はたった1年で2.5倍となりました。

事務所の成長に加速度をつけ、記帳・経理代行を業務の柱に

順調に成長を続ける雅税理士事務所が、セミナーに参加したり各種サービスを導入したりする理由を、片口氏は次のように話してくれました。

「成長していくための仕組みづくりの知見があり、事務所の成長を加速させてくれます。
また、いろいろな人とかかわることができ、そこにおもしろみを感じました。
ですので、私にとってはセミナーや各サービスの活用は必然でした」

今後は、記帳代行だけではなく、経理代行まで幅を広げ、事務所の業務の柱にしていく、と片口先生。

「需要はあると感じています。
やはり経理業務は社長の本業ではないですから、本業に集中させてあげるようにしていきたいです」

雅税理士事務所には大きな目標があります。

「近隣の主婦たちに働ける場所を提供したいと思っています。
9時から19時の定時で働いて年収300万円を稼げる事務所を目指しています。
今は、そこが一番ワクワクします」

地域の方々を巻き込み、地元に根差した会計事務所へ。
雅税理士事務所はお客様の「家族の笑顔」と「豊さ」の源であり続けることを約束しています。

プロフィール

雅税理士事務所（石川県金沢市）代表税理士片口雅之氏