飲食業経営者から社会保険労務士へ!経験ゼロから医科・歯科に強い事務所に成長した秘訣とは!?
- 2020.05.26
- 株式会社 アックスコンサルティング

飲食業の経営者から社会保険労務士へと転向をした市川孝友社会保険労務士。
今では歯科に強い社会保険労務士として名古屋を中心に活躍しています。
今回は飲食業経営者から社会保険労務士になった理由や医科・歯科の分野の顧問先を増やした秘訣についてご紹介します。
飲食業経営者から社会保険労務士へと転向
自ら飲食業の経営者として、いかにお客様を獲得し、喜んでもらえるか、その経験が、他の社会保険労務士との大きな違いであり、市川氏の武器となっています。異色の経歴を持つという表現がこれほど当てはまる社会保険労務士もそうはいないでしょう。
市川氏は高校を卒業後、カナダに2年間留学したのちに、ガス会社に就職。
大変な仕事ではなかったが、逆にそれが将来の不安となって、5年半で退職します。
2年間、日本からロンドンまで、ユーラシア大陸を横断する旅に出ました。
帰国後、飲食事業を始めると、これが当たり、月の給料が300万円を超えるなど、名古屋地区で数店舗を持つまでに成長。
しかし、リーマンショックのあおりを受け、店舗を減らさざるを得ない状況に。
そして32歳のときに社会保険労務士試験の勉強を始めました。
「従業員も雇っていましたし、その当時は年金について問題があったころです。
そういうことに興味があり、気になったことはすぐにやってみる性格なので、社会保険労務士の試験を受けようと思いました」
飲食店を営む傍ら、開店前や空いている時間はすべて勉強にあてたといいます。
その結果、わずか8ヵ月で、社会保険労務士試験に合格。
そして、その2年後、開業に踏み切りました。
経験値ゼロの開業から医科・歯科に強い社会保険労務士へ
「今でも忘れません。1年目の確定申告で、売上が9万4,500円でした。
5ヵ月でです。ラーメン屋でバイトした方がいいですよね」
開業したものの、それまで社会保険労務士事務所での勤務経験もなかったので、何もかもが手探り。
社会保険労務士会での無料相談などの活動を率先して行うことで、社会保険労務士のネットワークを広め、わからないことは何でも相談していました。
開業から7年目を迎え、現在、市川氏のリバシティーオフィスは、医科・歯科の顧問先を多く抱えています。
税理士からの紹介がきっかけだったが、その仕事ぶりが信頼を得て、『歯科の仕事は市川氏に』と認知されるようになっていきます。
そして、徐々に歯科医院の仕事が増加していったのです。
「歯科には一般的な企業が入会する健康保険とは違う歯科医師国民健康保険というのがあります。
この申請の仕方が少し難しいんですね。そこにニーズがあります」
業務を行っていくなかで、専門性を身に着けていき、それに伴い歯科医師のネットワークが自然と増えていきます。
今では、医科・歯科の分野の顧問先が半分以上を占めています。
「仕事だけの付き合いではなく、歯医者仲間の飲み会に誘われることも多いです。
歯科・医師だけしかわからない業務のことなども今ではわかります。
そういう場で、仕事が欲しいということは言いません。
やはり、相談されることも多く、そこから契約につながっていきます」
開業からかかわることも多く、時には人事のプロとして採用面接まで行うこともあるそうです。
営業時に心掛けているのは「お客様がどう感じるか」ということ
今では、愛知県社会保険労務士会の理事を務め、広報部の副部長として、社会保険労務士の認知度を上げる活動に尽力。「社会保険労務士会などで、新人の社会保険労務士に向けて話をするときによく言っているのは、『見た目が大事』だということです」
なぜ市川氏は見た目を重視するのでしょうか。
お客様が仕事を依頼するときに、他の社会保険労務士と比べて知識レベルを測ることはできません。
何を判断基準として選ぶのかというと、「見た目」とのこと。
「自分で印刷した名刺より、しっかりとロゴマークがある、綺麗な名刺の方が信頼されます。
身なりと格好、話し方、そこにはとても気をつけています。
自分がお客様になったときに、しっかりした身なりの人とそうでない人だと、どちらを選ぶかを考えてみればわかると思います」
市川氏は、体形を維持するために毎朝10kmのランニングを欠かさず行っています。
顧客とのコミュニケーションにも、気を遣っています。
「お客様との共有化は常に意識しています。
リッツ・カールトンが好きなお客様がいたので、自分も泊まってみました。
1泊7万円もしましたけどね(笑)。
でも経験があるかないか、1と0とでは、大きく違います。
お客様が食事をしたレストランには行ってみますし、薦められた本は必ず読みます」
今後の目標は、2020年にエリアでナンバーワンになること。
「名実ともにナンバーワンでなければいけません。
そのために今は全体のレベルアップを行っています。
売上、客数はもちろんですが、顧客満足度、従業員満足度ナンバーワンでなければ意味がありません」
飛ぶ鳥を落とす勢いで成長を続けているリバシティーオフィスは、さらなる高みを目指しています。
プロフィール

所長 社会保険労務士 行政書士
市川 孝友氏
サラリーマン、飲食業経営者など紆余曲折を経て、2010年8月開業。
紹介でいただいた医科歯科の仕事が信頼を得て、徐々に案件が増加。
医科・歯科に強い社会保険労務士としての地位を確立しています。
飲食業での経営者経験を活かし、お客様目線での営業・サービスで急拡大しています。
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