【若手所長の開業日記】稼げる農家を育てるために週4日農地に赴く税理士
- 2020.05.26
- プロパートナーONLINE 編集部
「税理士になることができたのは、偶然が重なったおかげですね」と古池和弘税理士事務所の古池氏は言います。
古池氏が27歳のとき、勤めていた内装工事会社が倒産することになりました。
新しい知識を身に着けようと思い、本屋でたまたま手に取ったのが簿記の参考書でした。
「同じ業界で再就職を目指しましたが、相手にしてもらえませんでした。
なので、どこでも役立つ共通の知識を身に着けないといけないと思いました」
難なく簿記3級と2級を合格し、会計事務所に再就職。
事務所で実務経験を積みながら、税理士資格の勉強を続け、2008年に税理士登録をしました。
2014年には、「もっと顧問先に親身なアドバイスをしたい」という思いから、古池税理士事務所を開業しました。
農業特化のきっかけは顧問先の農家
以前勤めていた会計事務所の担当に農家の方がいたことが、農業に興味を持ったきっかけだといいます。「農業は儲からないと思っていたのですが、私の顧問先はしっかりと儲けていました。このとき、仕組みを作ることができれば、農家も稼ぐことができるのではないかと思ったのです」
古池氏は、多い時で週3~4回は農地を訪れ、農業体験や意見交換をしています。
地道な活動により、大阪府内の農業界では認知度が広がりつつあります。
「とにかく今は農家の方に稼いでもらいたいですね。成果が出た方に私の口コミを広げてもらえるよう活動していきます」
プロフィール
古池 和弘(ふるいけ かずひろ)氏
2008年 税理士登録
2010年 中小企業診断士登録
2014年 古池和弘税理士事務所開業
古池和弘税理士事務所(大阪府大阪市中央区)
農業特化の強みを持った税理士事務所。農家だけでなく、飲食店などのネットワークも広げており、税務にとらわれないサポートを行っている。
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