【若手所長の開業日記】高待遇の勤務事務所から自分の力を試すため独立をチャレンジ
- 2020.05.26
- プロパートナーONLINE 編集部
「もともと開業するつもりはなかったんですよ」と、語る東克樹氏(税理士)。
勤務していた税理士事務所は仕事内容が充実していて、給与水準も高く、残業がなく、有給休暇もきちんと消化できるという高待遇。
「1日7時間労働で、有給も20日取れました。こんないい事務所はないと思いましたね」(東氏)
その一方で「税理士登録して自分のやりたいように仕事をしたい」という思いが強くなったといいます。
「このまま勤めていても、いつまでも高待遇が続くとは限らない。
独立して自分の力を試してみよう」
と、2013年に独立開業に踏み切りました。
「決算料不要」をうたい6ヵ月で25件の新規獲得
独立後の顧問先は2件のみでした。ホームページを整え、SEO対策等を施してから、引き合いが増加。わずか6ヵ月で25件の新規顧客を獲得しました。
多くの引き合いを得た理由としては「決算料不要」を掲げたことが大きいといいます。
「毎月の顧問料をもらって、決算料までいただくと、お客様から『二重払い』と思われがちです。
こうした業界の商習慣はもう終わっているのではと考え、決算料をなくしてみました。宣伝材料のひとつにはなっています」
(東氏)
「とにかく人の役に立つことが大好き」とほほ笑む東氏。
ほかにも「税務のコンビニ化」を目指し、贈与税申告や税務調査対応、銀行借入の折衝などの単発業務を積極的に受け、気軽に利用できることをアピールしています。
プロフィール
東 克樹(ひがし かつき)氏
1972年大阪生まれ
大手カー用品店に6年勤務
大阪市の税理士事務所に13年勤務
不動産賃貸業から年商200億円規模の会社まで幅広く担当
2013年税理士登録、独立開業
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