【若手所長の開業日記】夫婦同時に開業し「心のケアを踏まえた相続」に特化
- 2020.05.26
- プロパートナーONLINE 編集部
「相続で大切なのは、税金ではなくて心のケア。
特に旦那さんに先立たれた女性をケアするのは女性税理士がふさわしい」
藤本陽子氏(税理士)は、以上のように考え、勤務税理士時代に資産税への専門特化を決めました。
「いずれは夫婦で一緒に仕事をしたい」という願望があり、銀行系のSEだった夫の大澤拓郎氏が司法書士を目指し、数年の試験勉強を経て合格。
それぞれ複数の事務所で実務経験を積んでいました。
独立のきっかけとなったのは、2011年の東日本大震災。
確定申告の繁忙期で仕事を続けなければならない一方、家庭を顧みなければいけないというジレンマに悩まされたことから「自分たちでやろう」と独立を決意。
1年後の2012年4月に藤本氏の税理士事務所と大澤氏の司法書士事務所が同時に独立開業しました。
独立決意から開業までの1年間 週4日勤務で残りを営業活動
独立を決意してから開業までの約1年、藤本氏は事務所勤務を週4日にセーブし、残りを新規顧客開拓にあてました。「夫婦で一緒開業するので、覚悟を決めて営業しました。
開業1年で20件のお客様ができました」
(藤本氏)
開業当初は法人顧客も扱っていましたが、法人税・所得税・消費税だけでなく、資産税を踏まえた節税対策が必要と感じ、仲間の鷹野友亮税理士と2014年12月に法人化。
各税理士が専門分野を極める場を整えました。
藤本氏は現在、司法書士である夫の大澤氏と相続のトータルサポートを実践しています。
プロフィール
藤本 陽子(ふじもと ようこ)氏
三重県生まれ、千葉育ち
中央大学商学部会計学科卒業
複数の税理士事務所に勤務、税理士試験に合格
2012年4月 藤本陽子税理士事務所開業
2014年12月 税理士法人Tax Cafe設立
税理士法人Tax Cafe(千葉県流山市・鎌ヶ谷市)
2014年12月法人化。藤本陽子氏が流山オフィスで資産税、鷹野友亮税理士が鎌ヶ谷オフィスで法人を扱う。
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