2023.09.25
インボイス制度(適格請求書等保存方式)への対応に関するお知らせ

2023年10月01日(日)より、インボイス制度(適格請求書等保存方式)が開始されますので、弊社の同制度への対応についてお知せいたします。

弊社ではインボイス制度の対象となる課税取引のご利用について、
2023 年10月以降の決済分より、同制度の要件に対応できるようにいたします。

【当行適格請求書発行事業者登録番号のご案内】
株式会社アックスコンサルティングの登録番号をご案内いたします。

適格請求書発行事業者登録番号
T9011001004344
 

【書評】税理士の戦略マップ―成功する事務所の作り方

税理士の戦略マップ―成功する事務所の作り方
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1. 本書の特徴

いままで、税理士試験の受験対策や、税理士事務所の開業、営業力強化などの書籍の類は存在していたが、本書のように税理士事務所の経営戦略を真っ向から取り扱う書籍はおそらく初めてでしょう。
本書の特徴として、次の3点が挙げられます。
1)東京税理士会総のプロジェクトをベースに、新たに書き下ろされた実践的な内容。
2)自ら税理士事務所を営む東京税理士会の理事・役員経験者から構成された執筆陣と、バランス・スコアカードを使った戦略マネジメントに豊富な経験を有するコンサルタントによる編集。
3)成功する税理士事務所の戦略の作り方を、「成熟度モデル(税理士事務所版)」、「機能分析であるDMM(税理士事務所版)」そして「戦略マップ(成長志向と一国一城の税理士事務所版)」などの税理士事務所用に開発したテンプレートを用いた紹介。
 

2. お読みいただきたい方々

本書はこれから税理士を志す方から、税理士試験合格者、勤務税理士、そして既に税理士事務所を営んでいる税理士に至るまで幅広い方々に、税理士(業界)が置かれている環境と成功する税理士事務所戦略を考えるためのフレームワーク、ツールそして情報を提供します。
 

3. 本書の構成

「第1部 業界分析編:これが税理士業界だ」では、
『第5回税理士実態調査報告書』などを基にした客観的な環境分析(第1章)に始まり、多数乱戦業界に当たる税理士業界の構造分析(第2章)を行い、税理士業界の主要な競争要因について分析(第3章)しています。
「第2部 事務所診断編:あなたの事務所を知る」では、
成熟度モデルとDMMを使った事務所診断(第4章)と事務所の環境分析/SWOT分析(第5章)を行います。
「第3部 戦略策定編:成功する税理士事務所戦略の作り方」では、
税理士事務所のミッション、ビジョンそしてバリュー(第6章)を設定し、戦略を策定するポイントを、「成長志向のA税理士」(第7章)と「一国一城の主を志向するB税理士」(第8章)を例にとって解説し、戦略マップにとりまとめています。
 

4. 本書の基礎となった東京税理士会の2つのプロジェクト

本書は、東京税理士会で行われた次の二つのプロジェクトを基礎として、税理士を志望する方々を含め広く世に公開することを目的として、税理士事務所の戦略に係わる部分を中心に取りまとめたものです。

1)東京税理士会の会員サービスのあり方を検討するプロジェクト(「業務改革作業部会」平成17年度)
団塊の世代の税務関連職員の大量退職等により、ここ数年間会員数が増加することが見込まれている一方で、会員事務所をとりまく環境は長びく経済の低迷と情報技術の進展などの荒波にさらされています。
そこで、会員の登録や指導、連絡、監督といった会則に定められた従来型のサービスに加えて、小規模事業者から成る会員の持続的発展のために東京税理士会が提供すべき機能について検討し、提案を行いました。

2)「税理士事務所の生き残りをかけた経営戦略策定」研修・ワークショップ開発プロジェクト(「事務所の生き残りをかけた経営戦略策定のためのワークショップ小委員会」平成18年度)
上記(1)のプロジェクトの成果物の中で会員事務所に係わる部分を活用し、税理士個人としては気づきにくい外部環境分析、生き残り策としての経営戦略を自らの手で策定するワークショップを通じて、顧客に対して管理会計の延長ではない戦略的な経営計画を指導できる税理士を養成することを目的とする2日間のワークショップ(坐学と演習により構成される研修)を開発しました。

 

目次:

第1部 業界分析編:これが税理士業界だ

データにみる税理士業界、税理士業界の構造分析:うまみと脆さ、税理士業界の競争要因

第2部 事務所診断編:あなたの事務所を知る

あなたの事務所を診断する、あなたの事務所の環境分析

第3部 戦略策定編:成功する税理士事務所戦略の作り方

事務所のミッション、ビジョンそしてバリューの設定、成功する税理士事務所戦略の作り方、もう1つの事務所戦略「一国一城の主」戦略

単行本: 207ページ
出版社:中央経済社
発売日:2007/11/01
価格:2,592円(税込)

著者情報:
松原恭司郎(まつばら きょうしろう)
キュー・エム・コンサルティング、キュー・エム公認会計士共同事務所代表。公認会計士、情報処理システム監査技術者、ITコーディネータ。
現在、中央大学大学院(国際会計研究科)特任教授、BSCフォーラム会長、ERP研究推進フォーラムアドバイザーなどを務める。
国際会計事務所系コンサルティング会社などを経て平成4年より現職。バランス・スコアカードを活用した経営戦略の策定・展開と業績管理、ERP、内部統制関連のコンサルティング業務に従事。
著訳書に、『バランス・スコアカード経営』日刊工業新聞社、ニーブン著『ステップ・バイ・ステップ バランス・スコアカード経営』(訳)『バランス・スコアカード経営実践マニュアル』(共編著)中央経済社、『図解ERPの導入』、『キーワードでわかるSCM・ERP事典』、『図解 日本版SOX法<徹底解説>』、『日本版SOX法で会計』日刊工業新聞社などがある。

川元 恵かわもと めぐみ)
税理士(東京税理士会北沢支部)
平成8年 税理士登録
平成11年より平成15年 東京税理士会 組織部委員
平成15年より平成19年 東京税理士会理事
平成15年 ITコ−ディネータ資格取得
現在 東京税理士会 総務部委員
東京税理士会 北沢支部 情報システム委員長 法対策委員長

谷口 誠(たにぐち まこと)
税理士(東京税理士会葛飾支部)
平成2年 税理士登録
平成11年 東京税理士会情報システム委員会委員
平成15年より平成17年 東京税理士会 葛飾支部副支部長
平成15年 ITコ−ディネータ資格取得
平成17年より平成18年 次世代電子商取引推進協議会 電子政府・ビジネス連携WG
現在 東京税理士会情報システム委員会委員
著書に『税理士事務所の情報管理』(共著) ぎょうせい、『わかりやすいIT導入・活用の税務』(共著) 新日本法規出版がある。

近藤正邦(こんどう まさくに)
税理士(東京税理士会麹町支部)
平成5年 税理士登録
平成7年より東京税理士会ならびに麹町支部において、情報システム委員会を歴任し、現在、東京税理士会情報システム委員会副委員長。ならびに理事。
平成13年には、ITコーディネータ資格を取得し、東京税理士会、麹町支部会務における情報化に向けた施策に携わっている。

堀 泰博(ほり やすひろ)
税理士(東京税理士会町田支部)
明治大学大学院公法学修士
平成5年 税理士登録
平成13年より平成15年 ITコーディネータ・インストラクター
平成13年より平成15年 東京税理士会情報システム委員会委員
平成15年より平成19年 東京税理士会理事
情報システム委員会副委員長、広報室副室長、 現在、総務部委員
25年以上の実務経験になるが、平成5年父の跡を継いで税理士登録し、事務所を引き継いだ。
他の税理士著者と共に東京税理士会では主に電子申告を担当すると共に、総務部員も兼任して東京税理士会の情報化を提唱し、深く関わっている。
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