【特集】選ばれる社労士事務所になるための3STEP
- 2022.06.01
- プロパートナーONLINE 編集部
年々増加する社労士の登録者数は、2021年3月末時点で約4万3千人に到達(※)。
競合事務所が増えるなか、顧客に「選ばれる」事務所になるためには、
事務所の強みが明確であるかどうかが鍵を握っています。
では、事務所経営の方向性や強みを定めて、収益拡大にもつなげるには、
社労士事務所は何から始めていくべきなのでしょうか。
300社以上の士業事務所の経営支援実績を持つ、
株式会社アックスコンサルティングの士業コンサルタント・籾山昇吾氏が、
特集で紹介した7つの社労士事務所の事例を参考に、
事務所の強みを決めて収益を拡大するための3STEPを紹介します。
※出典:全国社会保険労務士会連合会『社会保険労務士白書 2021年版』
強みを持つ事務所だけが、生き残れる時代に!
本特集で取材した7つの事務所は、スタートアップや建設業、助成金やコンサル業務など、一つの領域に特化して、
顧客に選ばれる事務所づくりに成功しています。
近年、中小企業の働き方や人材をサポートするサービスが数多く存在しており、
そのなかで「選ばれる社労士事務所」になるためには、
自事務所の強みを明確に打ち出すことが非常に重要です。
開業初期の事務所や、他事務所と差別化できるような強みを持った事務所が、
顧客に選ばれる事務所になるためには、何から始めれば良いのか。
3つのステップに沿って解説していきます。
【事務所の強みをつくるための3STEP】
- 事務所の現状を振り返り、何に注力し、どのような顧客をターゲットにするかを決める
- 注力する分野を円滑に進めるための体制づくりを行う
- 複数の営業チャネルを使いこなして顧客を獲得する
STEP1 事務所の現状を振り返り、何に注力し、
どのような顧客をターゲットにするかを決める
まず、事務所の現状を分析し、事務所の強みとして打ち出す分野を決めます。現状分析をする際、以下の5つのポイントを意識しながら固めていきましょう。
事務所の強みを見つけるための5つのポイント
- 所長自身の経験や経歴で、事務所に活かせる点はあるか
- 事務所の現在の強みは何か
- 近年需要が高まっている業務・業種は何か
- 事務所の近辺に、すでに着手している競合事務所がいないか
- 現状の人脈を活かして、スムーズに顧客獲得が進められそうか
外部環境を分析してみると、自事務所だからこそ取り組むべき分野が見えてきます。
また、現在の顧客や提携先に、
「今抱えている課題は何か」「どのようなサービスがあると役立つか」など、
ヒアリングしてみると、よりニーズの高い分野やサービス領域を絞り込むことも可能です。
注力する分野が明確になったら、次に顧客層を具体化していきます。
企業であれば、業種・企業が抱えている顧客数・人数や売上規模、
エンドユーザーであれば、年齢や性別、家族構成や職業を
イメージしてみると良いでしょう。
アプローチすべき顧客像をより具体的にすることで、
顧客層に適した営業・マーケティング戦略を描くことができます。
続きを読む
プロフィール
籾山昇吾氏
株式会社アックスコンサルティング
シニアコンサルタント
2016年入社。SNSやWebコンテンツを活用したマーケティング支援から
営業活動や組織づくりまで、士業事務所の経営活動を幅広くサポートしている。
これまでのサポート実績は全国300事務所を超える。
シニアコンサルタント
2016年入社。SNSやWebコンテンツを活用したマーケティング支援から
営業活動や組織づくりまで、士業事務所の経営活動を幅広くサポートしている。
これまでのサポート実績は全国300事務所を超える。
関連コンテンツ