企業のワーケーションを推進!経団連が導入ガイドを発表【HOTトピックス_2022年8月(2)】
- 2022.08.24
- プロパートナーONLINE 編集部
7月19日、経団連(日本経済団体連合会)が、「企業向けワーケーション導入ガイド」を発表しました。
この導入ガイドには、ワーケーション導入におけるポイントや、企業内で整理すべき規程、
導入事例などが盛り込まれています。
経団連がワーケーション支援のためガイドを作成
新型コロナウイルスの流行をきっかけに、テレワークの活用が浸透し、職場や自宅とは異なる場所で働く「ワーケーション(Work +Vacation)」が注目されています。
ワーケーションによって、地方への滞在が増えることで観光の活性化が期待されており、
政府や地方自治体も活発に推進しています。
一方で、仕事と休暇の線引きが不透明になる可能性もあり、
慎重な姿勢を採っている企業も少なくありません。
そこで今回、経団連は、企業がスムーズにワーケーションを導入できるよう、
「企業向けワ―ケーション導入ガイド」を作成しました。
同ガイドでは、企業がワ―ケーションを導入するメリットについて、以下の5つを挙げています。
1 生産性向上
普段と異なる環境で新しい発想が獲得できる2 長期休暇取得促進
会議等の業務が急遽発生しても、予定していた長期休暇・旅行のキャンセルが不要になる3 人的ネットワークの強化
地域や業界の垣根を越えた新たな出会いが期待できる4 採用力強化・リテンション
働き手の自律的な働き方やダイバーシティを尊重する企業として、ブランディングを強化5 健康増進
普段と異なる場所で働くことでリフレッシュできるガイドでは、上記のメリットを解説したうえで、
ワーケーション導入に向けた3つのステップも説明しています。
【ワーケーション導入の3STEP】
STEP1 導入目的の明確化
何のためにワーケーションを取り入れるのか明確化
STEP2 自社のワーケーションスタイルを選択
誰が、どこでどのように働くのか決定
STEP2で選択したワーケーションのスタイルを実現するために、社内の規定をつくる
社内の規程整備における留意点としては、労働時間把握の徹底、柔軟な労働時間制度の活用、
労働災害発生時の考え方、交通費等の費用負担の明確化などが挙げられています。
今後新たにワーケーションを導入する企業については、
これらの規定の整備から始める必要があります。
また、同ガイドには、ワーケーション自治体協議会の協力のもと、
1道8県と21市町におけるワーケーション関連事業の概要をとりまとめた事例集や
ワーケーション関連の商品・サービス事例集も併記されています。
自律的な働き方を推進し、ワーケーションを活用した環境整備を行う企業は、
今後も増えていくと予想されます。
顧問先企業の働き方や、社内規定の整備をサポートできるよう、
ワーケーション導入のポイントをおさえておくことが重要です。
今回、経団連が定めた「企業向けワーケーション導入ガイド」も活用し、
顧問先の新しい働き方が支援できるよう、準備を進めておくと良いでしょう。
※出典
経団連「企業向けワ―ケーション導入ガイド」
https://www.keidanren.or.jp/policy/2022/069.html
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