2023年3月期限のインボイス制度申請、登録済の法人数は未だ4割【HOTトピックス_2022年9月(2)】
- 2022.10.06
- プロパートナーONLINE 編集部

国税庁は9月、インボイス制度の申請手続情報について最新情報を公開。
e-Taxによる登録申請手続のマニュアルが更新されました。
2022年8月末時点でのインボイスの法人登録数は、
いまだ国内法人数の半数も届いていない結果となりました。
国税庁は、インボイス申請について、マニュアルを活用した手続きを呼びかけています。
インボイス制度・申請手続きの方法を更新
2023年10月から始まるインボイス制度について、国税庁は9月、ホームページ上の申請手続情報を更新して、
「e-Tax」による登録申請手続の操作マニュアルを追加しました。
e-Taxを利用したインボイスの登録申請手続きは、
ソフトをダウンロードして申請する「e-Taxソフト」、
パソコンを利用して申請する「e-Taxソフト・WEB版」、
スマートフォンやタブレットを利用して申請する「e-Taxソフト・SP版」の3種類があります。
e-Taxソフトでは、登録申請データの作成や送信、登録データの内容確認など、
さまざまな手続きをWebで行うことが可能です。
今回、事業者自身が登録申請する際の、「適格請求書発行事業者の登録申請データ作成マニュアル」と、
税理士が代理送信する場合のマニュアル「e-Taxソフト・WEB版<税理士の代理送信版>」が更新されました。
これらのマニュアルには、e-Taxでのデータ作成・送信の手順、確認などの方法が詳細に記載されています。
Webを活用したスムーズな登録申請作業ができるため、
国税庁が丁寧なマニュアルを用意し、利用の促進を図っています。
申請期限まであと半年!登録件数は半数を下回る
国税庁によると、2021年10月にスタートした登録申請書の提出受付状況について、2022年8月末で法人の登録数は79万7,205件と発表。
総務省の「平成28年経済センサス」に基づく法人数は187万7,438件であり、
登録法人は全体の42%となりました。
インボイス制度の開始日である2023年10月1日に合わせるには、
同年3月末までに登録申請書を提出することが求められています。
現在の登録状況を踏まえると、直前となる2月から3月にかけて、
申請が集中する可能性が高いと予測されます。
登録処理にかかる期間は、電子の場合は約2週間、書面の場合は約4週間程度ですが、
2023年2月~3月に書類提出が集中すると、個人の確定申告時期とも重なるため、
登録までに長い期間を要する可能性があります。
直前になり、ミスが生じたりアクセスが集中したりすることを防ぐために、
顧問先へ申請に向けた準備や案内を行うことが重要です。
インボイス制度導入までの計画を立てて、
顧問先とも連携しつつ、早めの提出を意識しておきましょう。
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