【ベンチャーファーム】司法書士法人みつ葉グループ島田雄左氏
- 2020.05.26
- プロパートナーONLINE 編集部

新たな波が起きている今、注目のベンチャーファームの成長の極意を紹介。
今回は民事信託という専門性の高い実務に特化したみつ葉グループ代表の島田雄左氏に話を聞きました。
ひたすら奔走して開業5年で3拠点40名規模に
2012年に創業してから、6年目を迎えます。開業当初は目の前のことにひたすら奔走する日々でしたが、2年目からは1年ごとにテーマと目標を設けて、それに向かって取り組んできました。
現在、当所は福岡と東京、そして大阪に三つの拠点があり、スタッフはパートタイマーを含めて40名ほどです。

銀行で借り入れできた限度額の100万円を元手に、競合がひしめく博多に3坪ほどのレンタルオフィスを借りてオープン。
しかも、電話対応の秘書がついて賃料は月20万円。
お客様も人脈もまったくないなかで、地銀や不動産、税理士事務所に20件ほど飛び込み営業する毎日でしたよ。
新卒で一般企業に入社したときは、その倍以上に飛び込み営業をしていたので、辛いとは思わなかったですね。
でも、今後の経営について考える余裕はありませんでした。
そこで、経営活動に専念できるようにスタッフを雇い、路面店を構えようと考えたのが2年目のこと。
そのときにお世話になった銀行の支店長が、熱意と可能性に賭けて1500万円の融資を通してくださったんです。
弱冠24歳で経歴もない私にとって、非常に有り難いことでした。
その資金で地元の福岡県・下大利駅から徒歩3分の場所に城を構え、リスティング広告といったマーケティング活動や、スタッフ採用を行うなど基盤を整えました。
そのおかげで、なんと2年で返済できたんです。
失敗から学んだ教訓が今でも活きている
成長スピードを肌で感じる日々の中で、転機になったのが4年目のこと。新規事業が軌道にのらず半年で事業撤退。
住宅購入希望者向けの相談事業と登記をセットにしたサービスを展開したんですが、事業として成り立つまでの見込みが甘かったんです。
しかも、キャッシュインまでが予想以上に長くて。
今までの利益が底をつくほどの大損失でした。
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