ネット銀行の相続はどうする?家族に口座の存在を伝えておこう
- 2023.03.23
- プロパートナーONLINE 編集部

近年、ネット銀行の利用者数が増加しています。
そのなかで、夫婦間でもお互いの資産管理について把握していないケースが増えているようです。
もし、被相続人がネット銀行の口座の詳細を家族に知らせないまま亡くなってしまった場合、
どうすればよいのでしょうか。
実は見落とされがち? 通帳のないネット銀行口座
ネット銀行は便利な反面、口座の存在を家族に知らせていなければ、遺産相続の際に発見してもらえないこともあり、
その場合は大切な財産を家族に残すことが困難になります。
では、もし家族の誰かが亡くなったとき、
「故人がどこかにネット口座をもっているかもしれない」程度の、
あいまいな情報しかない場合はどうすればよいのでしょうか。
最初に、取り引きのあったネット銀行を特定する必要があります。
どこのネット銀行かがわかれば、
IDやパスワードがなくても、相続に関する手続きを進めることができるからです。
ネット銀行を特定する際に有効なのは、故人のメール受信箱を遡って探すことです。
ネット銀行からは、口座開設メールや各種通知など、
さまざまなメールが送付されてきます。
これらのメール記録から、ネット銀行を調べることができます。
ネット銀行での相続手続きは、必要書類を郵送でやりとりします。
相続税の申告期限(被相続人が死亡したことを知った日の翌日から10カ月以内)に
間に合うように進めましょう。
ネット銀行での相続手続き実施の方法を紹介!
ネット銀行での相続手続きの例を紹介します。基本的には実店舗のある銀行と同じです。
(1)カスタマーセンターに連絡
カスタマーセンターに電話かメールで連絡します。
故人の名前や生年月日、口座番号等を伝えて取り引きを停止し、
手続きに必要な申請書等の書類を取得します。
(2)確認書類提出
被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本、改製原戸籍、除籍謄本や死亡届等、
指定の必要書類を提出します。
(3)財産分与に関する書類の提出
遺産分割協議書等の財産を相続するための書類、相続人の戸籍謄本や印鑑証明書等を提出します。
銀行によって必要な書類が異なるため、それぞれに応じて書類を用意します。
遺族に手間をかけさせないためには、資産リストや財産目録の作成など、
あらかじめ相続の準備をしておくことが大切です。
(相続とお金の情報マガジン2022年12月号より)
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