クラウド会計を導入する企業が増加!会計事務所にとってのメリットは?
- 2020.05.26
- 株式会社 アックスコンサルティング
最近、クラウド会計の存在感が大きく高まっています。
今後、さらなる機能改善やユーザビリティの向上が図られ、クラウド会計が一般に広く浸透していくことが予想されます。
導入する企業が増えていく一方で、会計事務所はクラウド会計をどう捉えているのか、その最新状況をお届けします。
会計事務所は3年前からクラウド会計の重要性を予想
弊社が全国の会計事務所に対して行ったアンケート調査を見ると、「クラウド会計は今後普及するか」との問に対し、「普及する」と答えた税理士の先生方は97.8%と圧倒的多数でした。結果を見ると、会計事務所の先生方は3年前からクラウド会計の重要性を感じていたようです。
では現在のクラウド会計事情はどうなっているのでしょうか。
高まる「クラウド」への理解とニーズ
情報通信技術分野の調査を行っているMM総研は個人事業主(1万7,420事業者)を対象に「クラウド会計ソフトの利用状況」(※2017年3月末時点)についてアンケート調査を実施しました。まず「クラウド会計ソフトの認知度」では、「クラウド会計ソフトを知っている」と回答した企業は全体(1万7,420事業者)の69.5%に達し、2016年12月調査時よりも3.8ポイント上昇。
インターネット1つで簡単に会計してくれる会計ソフトの普及が進んでいると考えられます。
さらに会計ソフトを利用している個人事業主は32.5%におよび、そのうちインターネット経由で会計ソフトの機能を利用するクラウド会計ソフトの利用率は13.2%。
確定申告の直前にあたる2016年12月調査時点の9.7%から3.5ポイント増加。
このように最近ではクラウド会計が認知されるだけではなく、実際に利用している事業主の方も多くなっており、
着実にクラウド会計ソフトの需要が高まっているようです。
デジタル化と入力に高い関心、クラウド会計がもたらすメリット
クラウド会計を導入する際、会計事務所の生産性向上は大きなメリットとなります。現場で業務を行う会計事務所の方々がどんな点にメリットを感じ、期待しているかを調査したところ、「資料のデジタル化」「データ入力」に多くの票が集まりました。
デジタル化のほか、資料共有、資料保管、データチェックなどの業務はすべて「ペーパーレス化」に共通する項目といえます。
会計事務所の業務において、ペーパーレス化を推進し、クラウド上で扱えるようにできれば、コストカットはもちろん、安全性、利便性、業務をどこでも行えることによる効率化など、すべてが向上します。
新たな顧客と業務フロー、クラウド会計が事務所にもたらすもの
クラウド会計は会計事務所に何をもたらすのでしょうか。多くの答えが集まったのは「新たな顧客層」「新しい業務フロー」。
これまでアプローチするのが難しかった個人事業主や小規模事業者にも、クラウド会計はアプローチが可能になります。
また、従来の業務を革新的に変え、近未来の会計事務所経営を実現するための業務フロー構築も可能です。
新たな顧客層の開拓とコスト削減する新規業務フローで、会計事務所の高収益体質を実現できる日は、そう遠くないでしょう。
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