〜ラブリ~過ぎる社会保険労務士〜
- 2020.05.26
- プロパートナーONLINE 編集部
たいていの場合、物事は何にでも定量や水準といった、ある種のモノサシを備えているものだ。その測定基準をどこに置いているかは、その内容によって都度異なる。だとしても、明らかに針を振り切った状態は、ときとして「〜過ぎる!!」と表現される。
本企画では、頭脳プレイヤー・法律家といった寡黙な印象が強い士業の先生方の中でも、度を超えた強烈な個性の持ち主、つまるところ「〜過ぎる!!」先生方にスポットを当てて紹介していこうと思う。
第一回となる今回は『ラブリ~過ぎる!社会保険労務士』に注目!
ラブリ~過ぎる秘訣は温泉なのかっ!
「こんにちは!」初見の挨拶のボキャブラリーは意外と少ない。日常的に使われる言葉としては、他にせいぜい「初めまして」が関の山である。
同質化した挨拶に対して大きなリアクションを取れる人間はそういないだろう。
しかしながら、今回ご登場いただく児玉里美氏から受けた「こんにちは」には、その後に何度もリフレインするほど強烈なインパクトを覚えた。
そして、その瞬間を寝る前に思い出してしまう程、愛らしいルックスを兼ね備えていたのである。
「美容に対して気遣っているといえば、体を冷やさないことですね♪ 体調管理とも重複するのですが、ここ鹿児島は天然温泉がたくさん湧いていて、いわゆる“街の銭湯”が温泉水なんですよ。なので気軽に温まりに行くことができます。また、肩がこる方なので、疲れが溜まったなと感じたら、マッサージや整体に行ったり。身体のメンテナンスは大切にしています」。
児玉氏はエス労務管理事務所の代表を務めており、代わりがいないポジションである。それゆえ温泉でしっぽりという愛らしい一面のみならず、ビジネスウーマンならではの思考も強く持っている。
「とにかく風邪をひかないように気をつけています。インフルエンザの予防接種も受けますし、人混みではマスク着用。細かいことですが靴下を二重履きで寝ます。
また、休むのも仕事だと思っています。無理をしても限界はありますから。
社労士になる以前、塾の講師をしていたのですが、時期によっては23〜24時に仕事を終え、翌日8時には出勤すること日が続き、やはり体調を崩しがちでした」。
もともと、小学生から高校生までを対象に塾で教鞭をとっていた児玉先生。九州大学文学部卒という肩書きと、子供にも好かれそうな明るくフレンドリーな愛らしいルックス。そして実は目から火が出るほど、がむしゃらになって取り組んだ大学受験の経験。
こうした経緯を聞くと塾講師は彼女にとって天職のようにも思える。
……しかし、そこで彼女は一つの挫折を味わうことになった。
「子供は本当に正直です。授業をしていても、その反応は残酷なほど分かりやすく返ってきます。言葉にはしにくいのですが、子供に対して強い影響を与える力、俗にいうカリスマ講師と呼ばれる人が持つ力は、努力では補えないものだと痛感しました。それと同時に業界の慣例や労働に対するルールなど、社会を生きて行く上で自分は勉強不足だということも認識したんです。
そこで士業への転職を考えました。
ただ、具体的に社労士を目指したのは消去法です。そもそも文学部出身で法律の知識は全くなく、法律の条文には強い苦手意識があったため弁護士、司法書士はハナから除外しました。次に計算はあんまり得意ではない……というわけで税理士、会計士も除外。そして社労士に白羽の矢がたったのです」。
その後、社労士の試験には二度目の受験で合格したそうだが、勤めながらの勉強はやはり過酷だったとのこと。忙しい中、児玉氏は時間を捻出するため、入浴中に講義のCDを聞き平日の学習時間を確保したという。
こうした猛勉強のかいあって、無事試験に受かった彼女は、5年間従業員として勤めた後、平成27年に現在の事務所を設立する。
「私は性格的に組織の中で上が決めたものをこなしていくよりも、自分で考えて行動し決定する方が好きなんですね。せっかく資格を取っても自身のポジションによってそれを活かせないのも残念ですし」。
鹿児島では伝統的に地元の女性のことを“薩摩おこじょ”と呼び、血気盛んな鹿児島の男性“薩摩隼人“をフォローする、いわば“内助の功”に類似した立ち位置を示すのだが、児玉氏はまた違った思考のようだ。
男女の話が出てきたので、フラリと好きなタイプを聞いてみると帰ってきた答えは「若くてフレッシュな人」。もう少し具体的な人物像を知りたく、思い切って「好きな歴史上の人物」を伺ってみると、「小松帯刀(こまつたてわき)と五代友厚(ごだいともあつ)が好き」という。
ともに地元の鹿児島出身者で、小松帯刀は幕末の維新十傑の一人で、実は新婚旅行を最初に行った人物ではないかとも伝えられている(坂本龍馬が現在の定説)。五代友厚は大阪証券取引所を作るなど日本経済の礎を作った人物だ。
ちなみに先生は近現代史に明るく、歴史が好きな女性“歴女”の類である。
「現在、自身の事務所の運営を始めて3年が経過しました。今は助成金を中心に業務を行っていますが、最初は失敗の連続でした。助成金の申請依頼をもらって立て続けに拒否されてしまったこともあります。依頼者に対しては申し訳ない気持ちでいっぱいで、誠心誠意対応しました。この頃の気持ちは常に忘れず心に留めています。
今後の業務で考えていることは、医療福祉関係の業務に拡大していくこと。
別段、前知識があったわけではないのですが、顧客からのご紹介を頂き、その方面に対して明るくなってきました。
また現在はスタッフ3人ですが、将来的には10人規模の事務所にすることを目標としています。差し当たっては事務所も手狭になってきたので引越しも考えています。
ただ、仕事で大切にしている点は何につけても健康です。前職の経験もありますが、只々モーレツに仕事をしても続きません。私はお酒が好きなので、気分をリフレッシュするのに呑むこともあります。もちろん、体調と相談して休肝日を授けて飲まない日もちゃんと作ります!」
児玉氏は地元が鹿児島ということもあって、無類の芋焼酎好きである。真っ白なその肌が、フワッと赤く上気した素肌を想像するに、まさに鹿児島が産んだ奇跡。
冒頭からラブリ~なそのルックスの秘訣を度々伺ってきたが、ひとつの結論を出すならば、忙しい中でもしっかりと休憩を取ること、休息と温泉。それに尽きるかもしれない。
プロフィール
エス労務管理事務所
代表 社会保険労務士
児玉 里美(こだま さとみ)氏
鹿児島市出身 昭和57年9月生まれ
平成17年 九州大学文学部卒業
平成24年 社会保険労務士試験 合格
平成25年 特定社会保険労務士試験 合格
平成27年 エス労務管理事務所 独立開業
大学卒業後、地元の学習塾で小中学生に国語の受験指導を行う。年間授業数約400コマ。
その後社会保険労務士事務所に入社し、5年間実務に携わる。携わった社会保険・労働保険関係書類の作成、手続きは3,500件以上。事務所在籍中に社会保険労務士試験に合格。社労士事務所退職後、鹿児島労働局にて企業向けの助成金支給審査を担当。助成金の審査、指導を行う。その後、雇用均等室に移り、雇用均等指導員として、パートタイム労働者の処遇改善のために事業所を訪問し、指導助言を行う。平成27年4月、社労士事務所を独立開業。現在は、中小企業の労務相談、手続きサポート、創業支援、助成金アドバイスなどを行っている。スタッフ数3名。
他にもこれまでに、経営者向けのセミナーや講演を多数行い、県や市、各種団体からの依頼も多い。働き続ける中で、経営者も従業員も様々な悩みを抱えることを知り、誰もが働きがいのある職場作りを目指している。(平成29年9月現在)
また、休むのも仕事だと思っています。無理をしても限界はありますから。
社労士になる以前、塾の講師をしていたのですが、時期によっては23〜24時に仕事を終え、翌日8時には出勤すること日が続き、やはり体調を崩しがちでした」。
もともと、小学生から高校生までを対象に塾で教鞭をとっていた児玉先生。九州大学文学部卒という肩書きと、子供にも好かれそうな明るくフレンドリーな愛らしいルックス。そして実は目から火が出るほど、がむしゃらになって取り組んだ大学受験の経験。
こうした経緯を聞くと塾講師は彼女にとって天職のようにも思える。
……しかし、そこで彼女は一つの挫折を味わうことになった。
「子供は本当に正直です。授業をしていても、その反応は残酷なほど分かりやすく返ってきます。言葉にはしにくいのですが、子供に対して強い影響を与える力、俗にいうカリスマ講師と呼ばれる人が持つ力は、努力では補えないものだと痛感しました。それと同時に業界の慣例や労働に対するルールなど、社会を生きて行く上で自分は勉強不足だということも認識したんです。
そこで士業への転職を考えました。
ただ、具体的に社労士を目指したのは消去法です。そもそも文学部出身で法律の知識は全くなく、法律の条文には強い苦手意識があったため弁護士、司法書士はハナから除外しました。次に計算はあんまり得意ではない……というわけで税理士、会計士も除外。そして社労士に白羽の矢がたったのです」。
その後、社労士の試験には二度目の受験で合格したそうだが、勤めながらの勉強はやはり過酷だったとのこと。忙しい中、児玉氏は時間を捻出するため、入浴中に講義のCDを聞き平日の学習時間を確保したという。
こうした猛勉強のかいあって、無事試験に受かった彼女は、5年間従業員として勤めた後、平成27年に現在の事務所を設立する。
「私は性格的に組織の中で上が決めたものをこなしていくよりも、自分で考えて行動し決定する方が好きなんですね。せっかく資格を取っても自身のポジションによってそれを活かせないのも残念ですし」。
鹿児島では伝統的に地元の女性のことを“薩摩おこじょ”と呼び、血気盛んな鹿児島の男性“薩摩隼人“をフォローする、いわば“内助の功”に類似した立ち位置を示すのだが、児玉氏はまた違った思考のようだ。
男女の話が出てきたので、フラリと好きなタイプを聞いてみると帰ってきた答えは「若くてフレッシュな人」。もう少し具体的な人物像を知りたく、思い切って「好きな歴史上の人物」を伺ってみると、「小松帯刀(こまつたてわき)と五代友厚(ごだいともあつ)が好き」という。
ともに地元の鹿児島出身者で、小松帯刀は幕末の維新十傑の一人で、実は新婚旅行を最初に行った人物ではないかとも伝えられている(坂本龍馬が現在の定説)。五代友厚は大阪証券取引所を作るなど日本経済の礎を作った人物だ。
ちなみに先生は近現代史に明るく、歴史が好きな女性“歴女”の類である。
「現在、自身の事務所の運営を始めて3年が経過しました。今は助成金を中心に業務を行っていますが、最初は失敗の連続でした。助成金の申請依頼をもらって立て続けに拒否されてしまったこともあります。依頼者に対しては申し訳ない気持ちでいっぱいで、誠心誠意対応しました。この頃の気持ちは常に忘れず心に留めています。
今後の業務で考えていることは、医療福祉関係の業務に拡大していくこと。
別段、前知識があったわけではないのですが、顧客からのご紹介を頂き、その方面に対して明るくなってきました。
また現在はスタッフ3人ですが、将来的には10人規模の事務所にすることを目標としています。差し当たっては事務所も手狭になってきたので引越しも考えています。
ただ、仕事で大切にしている点は何につけても健康です。前職の経験もありますが、只々モーレツに仕事をしても続きません。私はお酒が好きなので、気分をリフレッシュするのに呑むこともあります。もちろん、体調と相談して休肝日を授けて飲まない日もちゃんと作ります!」
児玉氏は地元が鹿児島ということもあって、無類の芋焼酎好きである。真っ白なその肌が、フワッと赤く上気した素肌を想像するに、まさに鹿児島が産んだ奇跡。
冒頭からラブリ~なそのルックスの秘訣を度々伺ってきたが、ひとつの結論を出すならば、忙しい中でもしっかりと休憩を取ること、休息と温泉。それに尽きるかもしれない。
プロフィール
エス労務管理事務所
代表 社会保険労務士
児玉 里美(こだま さとみ)氏
鹿児島市出身 昭和57年9月生まれ
平成17年 九州大学文学部卒業
平成24年 社会保険労務士試験 合格
平成25年 特定社会保険労務士試験 合格
平成27年 エス労務管理事務所 独立開業
大学卒業後、地元の学習塾で小中学生に国語の受験指導を行う。年間授業数約400コマ。
その後社会保険労務士事務所に入社し、5年間実務に携わる。携わった社会保険・労働保険関係書類の作成、手続きは3,500件以上。事務所在籍中に社会保険労務士試験に合格。社労士事務所退職後、鹿児島労働局にて企業向けの助成金支給審査を担当。助成金の審査、指導を行う。その後、雇用均等室に移り、雇用均等指導員として、パートタイム労働者の処遇改善のために事業所を訪問し、指導助言を行う。平成27年4月、社労士事務所を独立開業。現在は、中小企業の労務相談、手続きサポート、創業支援、助成金アドバイスなどを行っている。スタッフ数3名。
他にもこれまでに、経営者向けのセミナーや講演を多数行い、県や市、各種団体からの依頼も多い。働き続ける中で、経営者も従業員も様々な悩みを抱えることを知り、誰もが働きがいのある職場作りを目指している。(平成29年9月現在)
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