2023.09.25
インボイス制度(適格請求書等保存方式)への対応に関するお知らせ

2023年10月01日(日)より、インボイス制度(適格請求書等保存方式)が開始されますので、弊社の同制度への対応についてお知せいたします。

弊社ではインボイス制度の対象となる課税取引のご利用について、
2023 年10月以降の決済分より、同制度の要件に対応できるようにいたします。

【当行適格請求書発行事業者登録番号のご案内】
株式会社アックスコンサルティングの登録番号をご案内いたします。

適格請求書発行事業者登録番号
T9011001004344
 

令和5年度の相続税申告件数発表!今年の結果から見えること



■ 今年の数字から見えてくることって?
こんにちは!
不動産コンサルタントの永来(えいらい)です。
今年も国税庁から相続税の申告件数が発表されましたね。
令和5年分のデータを見て、
思わず「やっぱり来たか…」と感じたのは私だけじゃないはずです。
今回は、令和4年との比較や、現場で感じる変化について、
私なりにお話ししてみたいと思います。


■ まずは数字をチェック!
ここで、申告件数や課税割合などの変化を見てみましょう。
(令和4年と令和5年の比較です)
 
順位 エリア 令和4年度
申告件数
令和5年度
申告件数
順位 エリア 令和4年度
申告件数
令和5年度
申告件数
1 東京 26,008 25,983 24 山口 1,369 1,521
2 神奈川 14,127 14,748 25 愛媛 1,470 1,456
3 愛知 12,292 12,474 26 香川 1,278 1,326
4 大阪 10,089 10,584 27 富山 1,347 1,278
5 埼玉 9,234 9,583 28 滋賀 1,301 1,278
6 千葉 7,417 7,712 29 熊本 1,224 1,252
7 兵庫 6,696 6,944 30 石川 1,211 1,144
8 静岡 5,026 5,284 31 和歌山 1,117 1,111
9 福岡 4,325 4,743 32 岩手 907 978
10 北海道 3,788 3,970 33 鹿児島 949 943
11 広島 3,351 3,505 34 長崎 780 933
12 京都 3,423 3,390 35 山梨 806 913
13 茨城 2,499 2,612 36 福井 892 903
14 岐阜 2,439 2,532 37 徳島 902 900
15 新潟 2,034 2,340 38 山形 822 832
16 長野 2,280 2,249 39 大分 772 832
17 群馬 2,272 2,228 40 青森 625 767
18 岡山 2,044 2,102 41 高知 739 726
19 宮城 1,902 2,034 42 宮崎 630 683
20 三重 1,913 1,984 43 佐賀 579 608
21 栃木 1,893 1,968 44 秋田 514 572
22 奈良 1,775 1,863 45 島根 424 532
23 福島 1,678 1,733 46 鳥取 531 506
  47 沖縄 482 476


■ 今回の結果から見えること
1.全国的に微増傾向
全体の申告件数は令和4年から微増。相続税がかかる人は着実に増えています。
特に都市圏だけでなく、地方もじわじわ広がってきている印象です。
2.地方の件数も堅調に増加
これまで「相続税とは無縁」と言われていたエリアでも増加傾向。
不動産の価値や資産構成が影響しているケースも多いです。

■ 都道府県別にみる申告件数の傾向
1.東京:首位は不変、わずかに減少
依然として最多ですが、前年比ではわずかに減少。
都心部の地価横ばいや評価見直しも影響しているかもしれません。

2.神奈川・大阪・福岡の増加が顕著
特に福岡の伸びは印象的。地価上昇や都市部再開発の影響もありそうです。
「地方大都市圏」の存在感が強まっています。

3.愛知・埼玉・千葉:東京圏・中京圏の経済力が反映
人口が多く、地価や保有資産の水準も高めの地域。
二次相続のタイミングが重なっている家庭も増えてきています。

4.北海道・静岡など地方政令市圏も健闘
これまで目立たなかった地域でも、申告件数が増加傾向。
地域に根差した資産保有(自宅+農地など)が背景にあることも。

■ 税理士さんと一緒に動けること、たくさんあります!
私の仕事は、不動産の整理や活用を中心にサポートすることですが、
税理士さんと連携してお手伝いできる場面、実はすごく多いんです。
たとえば――
不動産の評価を早めに把握しておく
売却や資産整理のタイミングを考える
「この土地、子どもに残すべき?」を一緒に考える
などなど、相続対策って「税金だけじゃない」んですよね。

■ 最後に:数字にビックリする前に、まず動いてみてほしい
「申告件数が増えてる」って聞くと焦るかもしれませんが、
大切なのは早めに状況を整理することです。
まだ相続なんて…と思っていても、
お元気なうちに考えておくだけで、できることがぜんぜん変わります!
私も、まだまだ経験を積んでいる途中ではありますが、
「誰に相談していいかわからない…」そんなときの最初の相談窓口として、
気軽にお声がけいただけたら嬉しいです。
ご希望の方には、相続対策に使える不動産チェックリストなどもご用意しています。
税理士さんとご一緒にのぞく「相続のヒント」、ぜひご活用くださいね!
 
プロフィール
永来 桃子
国立イースト・アングリア大学(イギリス)卒業後、株式会社アックスコンサルティングに新卒入社。年間約240回に及ぶ士業の先生(税理士・司法書士)との打合せを通じて、資産税分野における売上向上支援を多数実施。特に、不動産に関する課題解決にも対応し、資産税×不動産領域のクロスサポートを強みとしている。現場での実務に根ざした提案力と、士業の課題に寄り添う姿勢で、全国の事務所から高い信頼を得ている。