セミナー・勉強会によく参加する税理士は業績もアップする!?
- 2020.05.26
- プロパートナーONLINE 編集部

販売業とは違い、形のない商品(サービス)を提供することにより、対価を受け取る税理士。その商品のクオリティを担保し続けるためには、自身の知識や技術を常に向上させる必要があります。
そこで重要となってくるのは、セミナーや勉強会への参加です。
税理士がセミナーや勉強会に参加すれば、そこで得たノウハウを活かした事務所運営ができれば結果的に業績アップにもつながります。
今回は、税理士が役に立つセミナー・勉強会を選ぶ際のポイント、そして参加する際に心がけるべきポイントを解説していきます。
顧客満足度を高めるために、
セミナー・勉強会で知識や情報をインプット!
会計や税務に関連する法改正が頻繁に行われることなどを考えれば、税理士が常に新しい情報をキャッチし続けることは必要不可欠です。では、新しい情報をキャッチするためには、どのような行動を起こさなければいけないのでしょうか?
もちろん、毎日のニュースをこまめにチェックしたり、財務省が発表する税制改正大綱をチェックしたりと、様々な方法があります。
しかし、そのなかでも最も効果的なのは税理士のための税理士が開くセミナーや勉強会への参加ではないでしょうか。
もちろん、良い税理士が頻繁にセミナーや勉強会に参加しているかといえば、必ずしもそうではないかもしれません。
しかし、形のない商品を提供して対価を得ていく税理士は、自身が求めなくとも、顧客が新しいサービスや新たな知識を求めているのであれば、そのニーズに応えていくべく絶えず様々な情報をインプットする必要があります。
では、セミナーや勉強会を選ぶ際にはどのようなポイントを確認するべきか、紹介していきます。
セミナー・勉強会を選ぶ際の3つのポイント
1.運営元を確認する
セミナー・勉強会と一口に言っても、その開催趣旨や内容の充実具合は大きく異なってきます。そこでまず、運営元が民間企業か公的機関かを選びましょう。ケースバイケースではありますが、大まかに言えば民間企業が運営するセミナー・勉強会は受講料が比較的高めに設定されていることが多く、公的機関が運営している場合は受講料が無料の場合や安めに設定されていることが多くあります。
もちろん、ここには値段の差だけではなく、内容の充実具合も関わってきます。
例えば、公的機関が運営している場合、他の高名な先生方が参加されていることがあるため、あまり他言できないような突っ込んだ話はできない傾向にあります。また、比較的安価で参加できることから、集まっている方々も年齢や知識や意識などがまちまちで、ある程度基本的な話しかできない、ということもあるようです。
しかし、民間企業が運営している場合はその逆で、高い金額を払ってきている分、ある程度の意識の高さや知識量などが備わっていることが多く、その分講師の方もより深く突っ込んだ話ができるということです。
そのため、自身が出せる金額も加味し、運営元が民間企業か公的機関かを選ぶ必要はあるでしょう。
2.講師プロフィールを確認する
講師の先生は、主に以下の2パターンに分かれます。・開業税理士や勤務税理士などの通常の税理士
・税務署のOBなどの税理士
通常の税理士先生は、開業に関するノウハウや、どのような営業方法で顧客を開拓していったかなど、事務所を運営していく上での経験が豊富なため、その知識を学ぶことができます。
もう一方、税務署のOBなどが講師を務める場合、税務調査時にどこまでがOKでどこからがアウトかなど、現場を経験してきた方ならではのリアルな話を聞くことができます。
また、もし講師の方が何かしらの書籍を出版しているのであれば、その本を読んでおけばなお良いでしょう。その先生の人となりや考え方を予め理解しておけば、よりセミナーを受ける価値は高まります。
3.現場かオンラインか
最近では、利便性を重視してインターネット配信しているセミナーや勉強会を多く見かけるようになりました。インターネット配信のメリットは、
・現場までの交通費がかからない
・受講料が安い
・現場までの移動時間がかからない
・好きな時間に見ることができる
など、時間がない方などにはオススメできます。
一方、現場に直接足を運んで受講することで得られるメリットとしては、
・講師への質問が直接できる
・他の先生とのコミュニケーションがとれる
・集中して臨むことができる
など、ただ受講ことだけが目的ではない方などにオススメできます。
セミナー・勉強会に参加する際、心がけるべき3つのこと
実際にセミナー・勉強会に参加したからには、その恩恵を十分に受けることが重要です。心がけるべき3つのこと
1.前方の席に座る
講師の話を集中して聞くために、まずはなるべく早く来て前方の席を確保しましょう。後方に座っていると、講師が書くホワイトボードの文字が見えないなど、地味に集中できないことが起こります。2.A4サイズの白紙メモを持っていく
講演の資料が配られ、それにメモする方も多いと思いますが、余白があまりなかったりすると、十分なメモをとることができません。そこで、メモ用紙を準備していく必要がありますが、その際にはA4サイズの白紙メモをオススメします。講師がホワイトボードに大きく図を書いていくときなど、非常に便利です。
3.質問事項を準備していく
講演に参加したからには、質問をしなければ損だと言っても過言ではありません。そこで、予め質問事項を準備していきましょう。当日の講演を受けてその場で考えるのはもちろん、その講師が歩んできた背景を知り、より深く突っ込んだ質問を練っておくと良いでしょう。
また、質問したことに対する講師の回答もしっかりとメモすることをオススメします。
どのような仕事であっても、仕事をするにあたって勉強会や研修に参加するのは当たり前の話です。それは、結果的に“売上”につながるという大きな意味を持っています。
特に小さな事務所を構える税理士の方であれば、自ら動かなければ知識は増えていきません。そして、セミナーや勉強会によって知識を仕入れてきたら、次はそれをいかにうまくアウトプットしていくかを考えていきましょう。
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