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【全ての社長が抱える2つの悩みの解決策】第1回 社長が専門家に求めている本質的な課題解決は何か? 記事



 

社長の悩みは「人」と「金」に集約される。

多くの士業の中でも意識が高い先生方は、常にお客様に貢献することを考えると同時にご自身の事務所を良くするためにはどうすれば良いかということも考えていらっしゃると思います。ご自身が悩まれている課題こそが、お客様である企業の社長が悩んでいる課題です。業種、規模に関係なく社長が抱えている悩みは「人」と「金」に集約されます。

人の悩みは、社員の離職、社員が育たない、人手が足りない、社員が受身で指示しないと動かない、組織がバラバラ、No2がいない、ローパフォーマーをどうするかといったことになります。
金の悩みは、資金繰り、どうやって売上を伸ばすか、給料の決め方、コスト削減といったことになります。

人の悩みに関しては社会保険労務士、金の悩みに関しては税理士の専門分野です。
世の中には様々な士業の資格がありますが、社会保険労務士、税理士は頼れるパートナーになれるアドバンテージを持っているということです。
しかしながら誤解を恐れずに申し上げると、社長からは「先生」とは言われていたとしても、作業屋としか思われていない先生方が多いのが現状です。私自身も作業屋扱いされて悔しい思いをした時期もありますが、少しずつ変わってきています。

 

苦境に陥りながらも自分がやることを模索した日々

私は10年前に企業の人事部を経て社会保険労務士として独立をしました。
独立当初から私は次の3つを念頭に置き、試行錯誤しながら取り組んできました。 ・なくならないニーズの業務をやる。
・他との差別化を図れる業務をやる。
・誰でもできる定型業務はやらない。


私は営業経験がなく、見込客もなく、勢いだけで独立したので開業当初から3年くらいはとても苦労しました。社労士業務の定番である給与計算と社会保険手続きはやらず、まずは前職人事での経験を活かして労働問題対応を専門でやろうと思っていましたが、全く上手くいかず、食うためにやりたくない定型業務をやりました。少しずつ仕事も増えてきましたが、このままでは作業に忙殺されてダメだと思い、社労士業務の王道である定型業務は紹介がきても断ることにしました。

社会保険労務士と税理士が他の士業よりも恵まれているのは毎月報酬が発生する顧問契約があるということです。顧問契約の場合は作業ベースの定型業務であることが主流です。釈迦に説法ですが、事務所を大きくするポイントは顧問契約を沢山取り、スタッフを増やしていくことです。誰でもできる定型業務だからこそできる王道パターンです。

私は自分がやりたくない業務を人にやらせるというのは無理だと思いました。自分が価値を感じていないことを社員にやってもらっても、「これは重要な仕事なんだ。だからちゃんとやってくれ。」と自信を持って言えないと思ったからです。
王道パターンでいく道は捨てて、会社を良くするために自分が本当にやりたい専門分野を身につけるという道を選びました。

私は次の3つの視点で様々な会社を分析して本質的な課題は何なのか?を追求しました。
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プロフィール

野崎 大輔(のざき だいすけ)氏

組織風土醸成コンサルタント
グラウンドワーク・パートナーズ株式会社 代表取締役


「自社の課題は自社の社員が解決するのが理想の組織、そのために必要なのは良き組織風土である」と提唱し、経営者と二人三脚で組織風土の醸成と人材育成に特化して企業変革を行う実践重視のコンサルタント。
自社の課題を外部主導で解決するのではなく、社員主導で解決できる社内体制を構築する。
コンサルティングの支援先は医療福祉業界、製造業、サービス業と多岐にわたり、
支援した多くの企業は、どの業界であっても労働問題の発生率の低下、社員の定着率向上と売上アップによる社員数の増加、業績の向上といった良き組織風土へと生まれ変わり安定成長している。
各分野のコンサルタント情報を厳選した「日本の専門コンサルタント」、人事専門誌が評価する「人材コンサルティング会社&サービスガイド100選」にも選出され、専門性を高く評価されている。
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