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税理士松本崇宏が説く。独立するということ 「大切なのは覚悟。そして目的を明確にすること」vol.1 記事

情熱家松本崇宏が説く、 税理士が独立・開業するために必要な2つのもの vol.1

関東を中心に3支店を構え50人の従業員をかかえる税理士法人松本。
2006年の独立開業から、現在に至るまでの波乱万丈の日々を語ってもらった。
 
 

Q.先生が税理士を志したきっかけからお伺いできますか?

いちばん最初の動機はものすごく不純、というか軽いもので、熱い想いのようなものがあったわけではないんです。
大学3年生の頃、周りの友人たちが就職活動に勤しむ中、私はその波に乗り切れずにいました。簡単に言うと、面倒臭くなってしまったんです。
当時は、今よりもっと年功序列の風潮が強くて、「一般企業に入ると嫌な上司からごちゃごちゃ言われるんだろうな」……と。私は“一般企業に入る”という選択肢に、明るく楽しい未来を想い描くことができなかったんです。
とはいえ、何か行動を起こさなくてはいけない。私の家は父親が弁護士だったので、“士業でも独立開業できるんだよな……よし社長になろう!”と思ったんです。
私は、すぐに書店に行きました。『誰でも○○になれるシリーズ』のような資格本を片っ端から立ち読みし、その中の一冊に税理士について書かれたものがあったんです。
しかも試験制度は科目合格制、私はすぐに「これだ!」と思い、書棚の隣ににあった専門学校のパンフレットの連絡先に、その場から電話しました。
「入りま〜す!」みたいな軽い気持ちでした。
あとは、“お金”っていうのもありました。実際、サラリーでもらうことに限界というか上限があると考えていました。
 

Q.収入面ですか?

そうですね。実は、学生時代に好きだったコが大手の広告代理店に就職したんです。当時の大学生からしたら、広告代理店なんて、それはもう華やかな世界だったんです。周りからもチヤホヤされる彼女を見ていて、それがもう悔しくて悔しくて……そのとき「20代で1千万円プレイヤーになろう!」って決めたんです。
就職活動という現実から逃避し、20代のサラリーマンが稼げないような額を稼いでやる!という不純とも言える動機が、私が税理士を志したきっかけです。

 

Q.その後、どのような流れで資格取得されたんですか?

在学中に財表(財務諸表論)だけ取って、それから大学院で2科目取得しました。大学院組ってその後の就職が大変だと分かっていたので、卒業前に実務経験を持って社会に出たいと考え夜学を選択しました。昼間働いて夜勉強をする生活を2年間続けました。
卒業後は、個人の税理士事務所に勤めながら残りの科目を取りました。
 


Q.独立はいつ頃から意識されていたんですか?

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プロフィール

松本 崇宏(まつもと たかひろ)氏

税理士法人松本 社会保険労務士法人松本
代表

 

2006年に28歳で独立。
現在は、新宿・亀戸・横浜に事務所を構え、年内中に大阪に進出予定。