【特集】税理士法人HOP流マネジメント 目標設定と権限の明確化、ルール整備で部下の成長を支援
- 2022.06.08
- プロパートナーONLINE 編集部
4年の歳月をかけて事業化に至った成長企業支援と、
自社でのマネジメントの取り組みについて、
税理士法人HOP 代表の小川氏と、
株式会社HOPコンサルティング 取締役の大神氏が解説します。
目標達成へ導くことがマネジメントの本質
大神 私はもともと人材育成の畑にいましたが、HOPに参画したのは4年前。経営で重要なリソースは「人」であるにもかかわらず、
教育マネジメントに悩む経営者が少なくないことから、
〝士業から組織を元気にする仕組みを提供したい〞
と小川先生に声をかけていただいたことがきっかけです。
小川 士業事務所の代表は、税務や労務などの領域はスペシャリストでも、
事務所内のオペレーションを整備して人材の採用、育成まで完璧にできている人は少ない。
当社もまさにそこが課題でした。
大神 事業計画や就業規則、評価制度が存在しても、運用されていないと意味がありません。
学校は年間行事や校則、通知表、生徒会など、役割やルールのなかで教育課程が編成されています。
これは中小企業も同じ。やはり人を育てるには、目標や計画・ルールが必要なのです。
小川 そこで〝まずは自社から変えていく〞ために、
事務所の状態を、(1)顧客満足、(2)事業継続性、(3)経営システム、
(4)従業員満足、(5)コンプライアンスの5つの指標で判断できる仕組みを構築しました。
そして、創業の思いや沿革、3年後、5年後のビジョンを具体化する計画に落とし込んだのです。
大神 全体目標が見えてくると、達成するために、
職階ごとに細分化して職務を明確にすることができます。
当グループでは、目標と成果、評価がすべて紐づいていて、
個人のレベルアップをサポートする「成長考課制度」という仕組みを運用しています。
小川 人材不足の昨今では、離職防止や定着など「人」にフォーカスしがちですが、
本来は目標を実現するためにメンバーを導いていくことが、マネジメントの目的。
そこからブレないように、ルールを策定して運用していくことが、
やはりカギになるのだと思います。
理想の組織像
「笑顔相続を実現する」使命感を持ち、それぞれが目標を持って輝ける組織
マネジメント方針
目標設定、役割、権限の明確化とルール 整備のもと、部下の成長を後押しする
確実にプロジェクトを実行するタイプと、 現状を分析したうえで判断するタイプ が多い
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プロフィール
小川 実氏
税理士法人HOP 代表
2002年に税理士法人HOPを開業。社労士法人、行政書士事務所を創設しグループ化。
2011年に一般社団法人相続診断協会を創設。会員数は4万3,000名を超す。
2020年、一般社団法人成長企業研究会を設立。
https://group-hop.com/
大神千穂氏
株式会社HOPコンサルティング 取締役
高校教員、一般企業を経て、人材育成事業に携わった後に2018年、HOPグループに参画。
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