開業10年で14名の組織を実現!理念浸透と業務改善を成功させるには?
- 2022.10.24
- プロパートナーONLINE 編集部
開業から10年、売上1億円以上で14名の組織をつくりあげた
税理士法人Farrow Partnersの福岡雅樹氏が、組織を活性化させる手法について解説!
福岡氏が実践してきた、理念浸透や業務フロー改善に向けたポイントを紹介します。
〔事務所概要〕
税理士法人Farrow Partners
創業/2012年
従業員/14名
所在地/神奈川県横浜市都筑区茅ヶ崎中央50-9 CMKビル2F
経営理念を定め、所長がいなくてもまわる組織にする
経営理念を決めた当初から考えていたのは、「私がいなくてもまわる組織にする」ということ。5名ほどの少人数のときには、経営理念の必要性は感じていませんでしたが、
私がいなくても考えて行動できる指針があれば、より成長できると考え、つくることにしました。
ただ、何から考えてつくればいいかわからず、経営理念を考えるための合宿セミナーを見つけて参加。
この4日間の合宿で、「自分の人生で大切にしてきたもの」を振り返り、ひたすら言語化。
事務所の方向性や将来に向き合いながら、経営理念を考えていきました。
理念が完成した後には、職員と一緒に15個の行動指針を作成。
経営理念は合宿で私が一人で考えましたが、
行動指針は、日々の行動の拠り所となるものなので、
私が一人で考えたら絵に描いた餅になってしまいかねない。
そう考えて、行動指針は職員と一緒につくっていきました。
このように作成した経営理念と行動指針の浸透を図るため、
クレドカードとデイリーラインナップという方法を実践していきました。
1 クレドカードの作成
理念を浸透させるために、まず作成したのはクレドカードです。理念をつくるだけだと形骸化してしまうので、可視化することが必要だと考えました。
クレドカードには、経営理念とそこに込めた思いの説明、15個の行動指針を記載。
三つ折りで、手元ですぐに確認できるよう名刺ほどのサイズにしています。
▲税理士法人Farrow Partnersのクレドカード。経営理念、行動指針を記載。
2 デイリーラインナップ
デイリーラインナップとは、EMP税理士法人の代表・あべき光司先生に教えて頂いた方法を取り入れているのですが、
チャットワークで行動指針についてコメントをするというものです。
毎朝、15個の行動指針のなかから一つ取り上げて、
「この指針は、お客様の対応のこんな部分で意識したいよね」というような投稿をします。
この投稿に対して思ったことを、職員に自由にコメントしてもらいます。
コメントが来たら、私も返信をします。
わずかな時間でも、行動指針をベースに考えて行動するためのきっかけができるので、
毎日投稿するのは楽ではないですが、継続して取り組んでいます。
継続してよかったことは、やっていくうちに、職員のコメント内容の質が深まってきて、
経営理念への理解を深めてくれていると感じたことです。
「今まで〜〜していましたが、行動指針を踏まえて~~~~のような行動へと変えました」など、
指針に基づいた具体的な振り返りをしてくれるようになりました。
▲チャットワークでのデイリーラインナップの様子。
福岡氏が1日一個、行動指針を共有し、スタッフがコメントを返している。
〔まとめ 経営策定・浸透に向けた3つのポイント〕
- 業務から離れて自分と向き合う時間をとり、経営計画をつくる
- 経営計画・行動指針を可視化して、いつでも確認できるようにする
- 毎日意見交換をして、行動指針を体現できるようにする
業務改善でムダをなくし、人時生産性を高める
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プロフィール
福岡雅樹氏
税理士法人Farrow Partners 代表
2007年中央青山監査法人退職後、税理士法人プライスウォーターハウスクーパースに勤務。
2012年8月に税理士法人PwCを退職し、同年9月に横浜で独立開業。
お客様ゼロからのスタートで、現在は顧客300件、総勢14名の事務所へ拡大。
https://f-accounting.jp/
2007年中央青山監査法人退職後、税理士法人プライスウォーターハウスクーパースに勤務。
2012年8月に税理士法人PwCを退職し、同年9月に横浜で独立開業。
お客様ゼロからのスタートで、現在は顧客300件、総勢14名の事務所へ拡大。
https://f-accounting.jp/
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