2022.11.29
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令和時代の「シン・税理士」の挑戦!北海道の中小企業の未来を創る【イベントレポート】



北海道を舞台に、テック・エンタメ・クリエイティブで
新しい価値を生み出すイベント『NoMaps2022』が、
2022年10月19日(水)〜23日(日)に開催されました。
同イベントから、札幌市に拠点を持つ3つの会計事務所が登壇したトークセッション、
「北海道中小企業の未来を創る!令和時代の“シン・税理士”の挑戦」の様子をレポートします。

〔トークセッション概要〕
NoMaps CONFERENCE2022

Supported by 株式会社ネオマーケティング
「北海道中小企業の未来を創る!令和時代の“シン・税理士”の挑戦」
開催日:2022年10月20日(木)
会場:札幌文化芸術交流センター 1F SCARTSコート/オンライン配信


 

「もっと経営者に頼られたい!」
目指すのは、何でも相談できるパートナー

『NoMaps2022』は、「クリエイティブ産業の活性化と他産業への波及」
「創業支援・新産業の創造・投資の促進」などをミッションに掲げ、
民間企業・官公庁・教育機関などが連携して2016年にスタート。
挑戦する人、応援する人たちが集い、次の社会・未来を創るための交流の場となっています。

未来に向けて新たな創造が必要であることは、
中小企業の経営をサポートする立場である税理士も同じです。
AIの台頭や加速するDXなどにより、税理士業界は今、大きな変化が求められています。
しかし、所長の高齢化や人手不足などによって、
現状維持に留まっている事務所が少なくありません。
北海道の中小企業の未来を創造するために、税理士は今、何をすべきなのか――。
トークセッションには、札幌に拠点を置く3つの事務所から4名が参加し、
税理士業界の現状と問題点、中小企業の未来を創造するための取り組み事例など、
新しい価値の創造について熱い想いを語り合いました。

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〔トークセッション登壇者〕
※写真左から
伊東祐生氏
(伊東 祐生税理士事務所 代表/マッチポイント株式会社取締役/一般社団法人北海道M&A協会理事)
小島匡彦氏
(税理士法人マッチポイント代表税理士/マッチポイント株式会社取締役/一般社団法人中小企業信託アドバイザー協議会代表理事)
植島悠介氏
(税理士法人フューチャークリエイト代表税理士/マッチポイント株式会社取締役)
鈴木洋平氏
(マッチポイント株式会社代表取締役/マッチボックス株式会社取締役/株式会社川見取締役)


■何でも相談してもらえるのが税理士の強み

鈴木(進行役)
はじめに、私たち税理士業界の課題について紹介したいと思います。
今、企業の9割ほどが税理士をつけていると言われています。
しかし、企業が税理士に期待していることと
税理士がやりたいことに齟齬があると感じますが、どうですか?

伊東 あります。一言でいうと、期待されていないケースのほうが多いですよね。
税理士が営業をして、経営者に「お困りのことはないですか?」と聞いても
答えてくれないということは結構あるのではないでしょうか。



鈴木洋平氏(マッチポイント株式会社代表取締役/マッチボックス株式会社取締役/株式会社川見取締役)
1978年札幌市生まれ。北海道大学理学部数学科を卒業後、会計事務所勤務、一般の事業会社の財務部長を経て、
2017年に小島匡彦氏とマッチポイント株式会社を設立。
その後、理想の税理士法人を作るべく令和元年7月に税理士法人マッチポイントを設立。
働きたい会社No.1を目指して組織作り、職員育成に取り組む。
中小企業の未来を共に創っていける人財を育成するためマッチポイントカレッジを運営し、講師も務める。



鈴木 そうですよね。帳簿だけつくって申告してくれればいいよというパターンもありますし。
でも、僕らはもっと深く関わりたいと思っているケースが多いのかなと思います。
ここで、税理士業界の現状を紹介したいのですが、
・税理士の平均年齢は60歳以上
・「あと10~20年で消える職業」に選ばれている
・税理士試験の申込者数は10年前から激減している
・全国の事務所の約9割が職員数10人未満
事務所の職員数が30人を超えると明らかに生産性が上がってくるというデータもあり、
職員さんのレベルアップや給与面を考えると、
規模を大きくした方がよいのではないかと僕は思っています。
それから、何でもできる人よりも「これが強い」と何かに特化している人のほうが強いと感じます。

小島 10人未満の規模だと、専門性を持つのが難しいですよね。
1人ですべてやらなければいけないという形になってくるのかなと思います。

鈴木 何でも一人でやっていると、お客さんから相談されたときに、
すべてに自分が対応しなければいけなくなりますね。
税理士業界はすごく特殊で、弁護士さんは法律のことだけしか聞かれないし、
社労士さんは労務のことを中心に聞かれるというなかで、
税理士は経営に関わることであれば何でも聞かれる傾向にあると思うんです。



植島悠介氏(税理士法人フューチャークリエイト代表税理士/マッチポイント株式会社取締役)
1987年北海道新篠津村生まれ。大原簿記情報専門学校を卒業後、現税理士法人の前身であるシマ会計へ新卒で入社。
2021年8月に税理士法人フューチャークリエイトへの法人名変更と共に共同代表へ就任。
「中小企業をパワフルに!」というミッションを掲げ、伴走型の経営コンサルティングを提供し、
経営者と共に中小企業の課題解決に取り組んでいる。
2019年にはマッチポイント(株)の取締役にも就任。他の会計事務所とともに同業界の職員育成についても取り組んでいる。



植島 新卒で税理士事務所に入社して、一番驚いたのがそれですね。
むしろ、税金のことなんてほとんど聞かれないんです。

鈴木 それが、僕らの業界の強さの一つなのかなって思います。
「それ、税理士の範囲じゃないんです」っていうことも全部聞いてもらえる。
ほとんどの中小企業には税理士がついているので、
僕らがしっかりすることによって、中小企業がより良くなって、その結果、
北海道がどんどん良くなっていくという未来をつくれるんじゃないかと思っています。


■税理士事務所のライバル争いはもう古い!? 3事務所が共同で学ぶ

鈴木 僕らは北海道を元気にしたいとずっと思っているのですが、
今後、北海道の労働人口はどんどん減っていきます。
そのなかで中小企業の課題というのは、人材、利益、ITに集約されるのかなと思います。
私たちはこの点に関して、会計だけでなく、人をどうやって育てるのか、
売上をどうやってあげていくのかなど、
全部の相談に乗れる事務所をつくりたいという思いが一緒なんです。
そこで、事務所の垣根を超えて職員全体でレベルアップを図ろうということで、
伊東さんが講師となって、『マッチポイントカレッジ』という研修をやっています。



伊東祐生氏(伊東 祐生税理士事務所 代表/マッチポイント株式会社取締役/一般社団法人北海道M&A協会理事)
1986年大阪市生まれ。立命館大学大学院を卒業後、
経営コンサルティングに強い大阪の大手税理士法人においてマネージャーとして勤務し、
中小企業の組織変革パートナーとして戦略策定や経営会議への参画、M&Aコンサルティング業務などに従事。
2018年には過去10年住んだ札幌にUターンで移住。
その後2019年10月、税理士という業態を超えて、経営者の真のパートナーとして
共にお客様の事業を発展・創造できる存在となれるよう、マケットコンサルティンググループを設立。
同年にはマッチポイント(株)の取締役にも就任し、
会計事務所スタッフのトレーニングプログラム【マッチポイントカレッジ】では講師を務める。



伊東 経営者の相談相手になるためには、各個人がスキルアップしていく必要があるのですが、
日常業務のなかで教育の時間をとったり、ナレッジの共有をするのが難しい業界なんです。
税理士業界はやっぱり皆さん忙しいし、繁忙期が終わったあとに教育しようと思っても、
ずいぶん先になってしまう。
でも、成功体験を含めて、みんなでシェアした方がいいよねということで、
この2事務所と一緒にカレッジを開始しました。
今、3年くらい経ちましたけれど、この業界で違う事務所の職員さんに
毎月お会いすることってあまりないなかで、
いろんなことを学んでともに成長し合ってるなと感じます。

植島 参加しているスタッフは、みんな楽しそうですよね!



小島匡彦氏(税理士法人マッチポイント代表税理士/マッチポイント株式会社取締役/
一般社団法人中小企業信託アドバイザー協議会代表理事)
1978年石川県金沢市生まれ。北海道大学理学部数学在籍時に数学専門の家庭教師(MATcH.POINT)を立ち上げる。
後に税理士としての会計事務所勤務を経て、理想の税理士法人を作るべく2019年7月に税理士法人マッチポイントを設立。
設立当初からフレックスタイム制の導入及びクラウドシステムを積極的に活用。
中小企業の税務会計だけではなく、企業の成長に資するアドバイスができる人材育成に積極的にも取り組んでいる。



小島 複数の事務所が集まる場って今までなかったから、すごい新鮮でしたよね。

鈴木 税理士事務所同士って、言ってみればライバルじゃないですか。
でも、実際のところは、年間1件くらいしかバッティングしないんですよね。
それより、僕らは職員を成長させていくことが大事だと思っているので、
教育というところで協力していきたい。
実際に事務所が大きくなっていく過程で困ったことはたくさんあるはずなので、
そういったことを気軽に聞けるのもいいですよね。

伊東 業界的にいったら、「なんで協力し合っているの?」と思われるかもしれないけれど、
そういった考えはもう古いし、そんなこと言っている場合じゃないと思っています。

小島 カレッジをやってよかったのは、ちゃんと勉強時間を取ることができるという点ですね。
今までは、ちゃんと勉強したい人は、仕事が終わったあとに自力で勉強するだけだったので、
うまくいくためのノウハウが共有されていなかったんです。
会計事務所って、働いている時間すべてを作業に充てたがる傾向があるので。

植島 そういった傾向はありますね。

伊東 カレッジは丸一日、10時から5時までやっていますからね。

鈴木 実際3年間受けてみて、みてどうですか?

植島 お客様と話すときの正解がわかったので、みんなが標準的な話をできるようになりましたね。
事務所内で「人それぞれ話すことが違う」ということがなくなりました。

小島 確かに、社内の会話に共通言語ができてスムーズになったなと思います。
それは、このカレッジのおかげかなと思います。

伊東 私は、中小企業の経営者に貢献したいというマインドセットができたことが
すごくよかったと思っています。
お客様と信頼関係が結べていないと相談してもらえないのに、
そこに至っていないケースが多いんじゃないかなという気がしていて。
お客様と信頼関係を構築できるようになったあとで問題解決に取り組むことになると思うので、
最初にやるべきは共通言語をつくったり、マインドセットしたりすることです。
講師をしながら、参加者のみんなが成長しているのを実感して、すごいなって思っています。

鈴木 みんな実践したことを報告してくれるしね。

小島 誰かが実践報告していると、「自分もしなきゃ!」っていう気持ちになるんですよね。

伊東 学ぶためには、アウトプットが大事。
みんなが学んだことをアウトプットして、変化していると感じます。

植島 そうですね。先日お客様の会議に同席することになったのですが、
その場で提案ができたのは、カレッジで学んだおかげです。

伊東 挑戦できる環境があると人って成長すると思いますし、
好きなことをやっているときって、学べるし、追求できるし、成長します。
それが最終的に会社の生産性やアウトプットにつながっていく気がします。

鈴木 先日、うちの職員と、「マッチポイントらしさって何だろうね」と話していたのですが、
その時、「うちの自由って、『行動する自由』であって、『行動しない自由』じゃないんだよ」と。
そういう話を職員が言ってくれたのが嬉しかったです。

伊東 「環境変化があって当たり前だよね」「自分たちも変化していこう」というマインドって、
なかなかこの業界にないと思うんです。だから、私たちがこういう形で取り組みを発信して、
私たち自身が業界を盛り上げていきたいなというのはありますね。

植島 やらなきゃいけないですよね。中小企業のために、僕らが動かなければいけない。
「僕らのレベルが上がらないと、北海道が終わる」くらいの強い気持ちでやっています。

鈴木 僕らは税理士業界から、わくわく成長チャレンジであふれる中小企業を増やしていきたいなと
思っているので、これからも、楽しいことをやっていきましょう!

 
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