【特集】成功する事務所はマネージャーを育てる。経営心理士・藤田耕司氏に聞く、マネージャー育成の極意
- 2023.02.08
- プロパートナーONLINE 編集部
![【特集】成功する事務所はマネージャーを育てる。経営心理士・藤田耕司氏に聞く、マネージャー育成の極意](https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/s3-doupa-lp/e7b24b112a44fdd9ee93bdf998c6ca0e/ckfinder/img/admin/PP/230213_fujita_thumnail.jpg)
「『マネージャーの業務は具体的に何ですか?』と聞かれて
説明できる士業は少ないのではないでしょうか?」と話す藤田耕司氏。
自らも公認会計士・税理士として会計事務所を経営しながら、
一般社団法人日本経営心理士協会の代表理事としても活躍しています。
多くの経営者に人材育成や組織づくりのアドバイスをしてきた藤田氏に、
マネジメント層育成のために所長が行うべきこと、
指導する際のポイントや注意するべきことなどを聞きました。
経営心理士とは
人間心理に基づいて、人を育て、組織を拡大させ、
業績を伸ばす指導ができるようになるための専門資格。
1,200件超の経営改善事例から作成された実践的なカリキュラムで、
これまでのべ7,000名を超える士業、経営者が経営心理士講座を受講している。
その成果の高さから、講座の内容は金融庁や日本銀行、士業の認定研修にも導入されている。
経営心理士講座: https://keiei-shinri.or.jp/
人間心理に基づいて、人を育て、組織を拡大させ、
業績を伸ばす指導ができるようになるための専門資格。
1,200件超の経営改善事例から作成された実践的なカリキュラムで、
これまでのべ7,000名を超える士業、経営者が経営心理士講座を受講している。
その成果の高さから、講座の内容は金融庁や日本銀行、士業の認定研修にも導入されている。
経営心理士講座: https://keiei-shinri.or.jp/
事務所を成長させる「所長の時間の使い方」を考えると
「マネージャーの定義」が見えてくる
マネージャーを育成する際、まず所長が考えるべきことは、自分なりの「マネージャーの定義」です。
つまり、「どういう仕事をしてくれる人がマネージャーなのか?」
を決めることです。
これは所長の価値観、人員体制、提供しているサービスの内容などで、
事務所ごとに異なります。
そのマネージャーの定義は、
「マネージャーにどういう仕事を任せることができると、
自分の時間を事務所のさらなる成長・発展のために使えるか?」
を考えることから始まります。
所長が全てを一人で行うのは現実的ではありません。
1日24時間しかない自分の時間をどう使えば事務所がさらに成長・発展するのか?
営業なのか、実務なのか、組織づくりなのか?
自分は何が得意で、何に時間を使うのが最適なのかを決めて、
その時間を確保するためにマネージャーに任せるべき業務を決めることで、
マネージャーの定義が明確になっていきます。
![](https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/s3-doupa-lp/e7b24b112a44fdd9ee93bdf998c6ca0e/ckfinder/img/admin/PP/230213_fujita_zuhan.jpg)
マネージャーを育成する際に混同しがちなのが、『No.2』と『右腕』です。
私は事務所で2番目に偉い人のことを『No.2』と定義し、
事務所のなかで各分野に一番長けている人のことを『右腕』と定義しています。
経理の右腕なら経理部長、ITの右腕ならシステム部門長といった感じです。
だから、No.2は一人ですが、右腕は何人いてもいいですし、人選も違ってきます。
事務所としてこれから育成したいのは、No.2なのか、右腕なのかを考えてみると、
マネージャーの定義がより明確になると思います。
マネージャー育成の極意 その1
事務所の成長のために必要なことを全て所長一人でやるのは不可能。
所長の時間を有効に使うためにマネージャーが必要と心得る。
事務所の成長のために必要なことを全て所長一人でやるのは不可能。
所長の時間を有効に使うためにマネージャーが必要と心得る。
マネージャーはプレーヤーではない
評価する内容を変えて、役割を理解させる
マネージャーの定義を決めたら、マネージャーに任せる役割、仕事を本人に理解させることが必要です。
特に士業事務所の場合、マネージャーという肩書きがついているものの、
実際のところ難易度の高い実務を担うプレイヤーであり、
部下は実務のアシスタントというケースが多くあります。
要するに、マネージャーの仕事のメインは実務で、
片手間で部下の面倒を見るという形です。
しかし、「マネージャーに求めるもの」が、部下を育て、組織の一体感をつくり、
生産性(成果物・付加価値/人件費)を高めることであれば、
マネージャーとしての仕事を評価するための人事評価制度を整えることが必要です。
その場合、マネージャーの評価は部下の成長度や
組織の生産性の状況を対象に行うべきです。
士業は、もともと専門スキルを磨くのが好きな人が多いですから、
マネージャーとしての仕事が評価に反映されないのであれば、
当然、実務を優先します。
その結果、「マネージャー」という肩書をもって
難易度の高い実務をするだけの人になっていきます。
こうなると所長が求めるマネージャーがいつまで経っても育たない状況に陥り、
事務所の成長も頭打ちになります。
マネージャー育成の極意 その2
実務スキルの高さ=マネジメントではない。
「何で評価されるのか?」を明確にすること。
実務スキルの高さ=マネジメントではない。
「何で評価されるのか?」を明確にすること。
人選を間違えると事務所崩壊の危機に……
所長との信頼関係を築くための働きかけが重要
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プロフィール
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藤田耕司氏
一般社団法人日本経営心理士協会 代表理事
FSG税理士事務所 代表税理士
大手監査法人を経て、2012年にFSG税理士事務所を設立。
2015年に一般社団法人日本経営心理士協会を設立し、経営心理士講座を開催。
全国からのべ7,000名を超える士業、経営者が講座を受講。
著書に「リーダーのための経営心理学」「経営参謀としての士業戦略」がある。
https://keiei-shinri.or.jp/
FSG税理士事務所 代表税理士
大手監査法人を経て、2012年にFSG税理士事務所を設立。
2015年に一般社団法人日本経営心理士協会を設立し、経営心理士講座を開催。
全国からのべ7,000名を超える士業、経営者が講座を受講。
著書に「リーダーのための経営心理学」「経営参謀としての士業戦略」がある。
https://keiei-shinri.or.jp/
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