超大型イベント『士業交流フェスタ』出展ブースレポ③ ~FinTech/SaaS企業で国内初の上場を果した株式会社マネーフォワード~
- 2020.05.26
- プロパートナーONLINE 編集部
今年1月19日に東京・品川インターシティホールにて開催された大型イベント『士業交流フェスタ』。
参加者650名、出展企業50社という今までに類を見ない規模での開催となり、各出展ブースも大変な賑わいを見せていました。
そこで今回、士業と企業をつなぐ参加型展示イベントとなった出展ブースにて、プロパートナー編集部が突撃取材を敢行しました。
第1回はユーザー数80万人突破を実現したクラウド会計ソフト“freee”を運用するfreee株式会社、第2回は人事労務の手続きを簡単・シンプルにするクラウド人事労務ソフト“SmartHR”を提供している株式会社SmartHRをそれぞれピックアップ。『士業交流フェスタ』への想いと今後の展開について話を訊きました。
そして第3回となる今回は、ビジネス向けクラウドサービス“MFクラウドシリーズ”や自動家計簿・資産管理サービス“マネーフォワード”を提供する株式会社マネーフォワードをご紹介していきます。
金融関連サービスとの“連携”を強みにバックオフィスの生産性向上に貢献!MFクラウド事業推進本部 営業戦略部 大佐古氏へ突撃取材!
Q:『士業交流フェスタ』に参加してみての感想を教えてください。
税理士の方々をはじめ、様々な士業の方々や金融、保険、不動産業界の方など、広くつながりをもてるとてもいい機会です。多くの方々に弊社の『MFクラウドシリーズ』を知っていただくことができました。Q:今回のイベントを通して他の出展企業などから気付きを得たことはありますか?
様々な出展企業の皆様ともお話させていただき、士業業界発展のために尽力されていることがわかりました。当社も他企業様と連携を深めることで業界発展に努めていきたいと思います。
Q:今回のフェスタのテーマは“ドットコネクター”です。これまでの個と個(点)を線でつなぎ、やがて面となって欲しいという願いを込めたのですが、現在貴社で“つなぐ”というところで取り組んでいることはありますか?
当社が展開する『MFクラウド会計・確定申告』や自動家計簿・資産管理サービス『マネーフォワード』は、銀行やクレジットカード、電子マネーなど様々な金融関連サービスとデータ連携することで、ご利用いただいているお客様に価値を提供しています。また、“Connected HR”というコンセプトで勤怠管理、給与計算、労務管理をはじめとする様々なサービスとのをAPI連携を加速しています。
FinTech / SaaS企業として国内初の上場を果したマネーフォワードとは?
ソニー株式会社、マネックス証券株式会社を経た辻庸介氏が、2012年5月に設立した株式会社マネーフォワード。2014年にはクラウド会計ソフト“MFクラウド会計・確定申告”のサービスを開始。
会計・請求書・給与・マイナンバー・経費という5つのサービスがパッケージになったバリューパックのほか、2017年には『MFクラウドファイナンス』、『MFクラウドのおまかせ会社設立』という新サービスも開始。
現在、『MFクラウドシリーズ』は、全国2,700を超える会計事務所に導入されています。
そして2017年9月29日に東京証券取引所マザーズ市場へ新規上場を果たしました。
なんと、FinTech / SaaS企業としては国内初の上場です。
そんな株式会社マネーフォワードは、これからの発展に関してどのような考えを持っているのでしょうか?
中小企業や会計事務所を支え続けるべく
邁進するマネーフォワードの今後の取り組みとは?
Q:今後、どのような商品・企画で業界を盛り上げていこうと考えていますか?
昨年11月に、紙の証憑をデジタルデータ化できる自動記帳ソフト『STREAMED』を展開する株式会社クラビスをグループ会社化いたしました。これにより、“アナログデータの記帳自動化”と、『MFクラウドシリーズ』が強みとする“デジタルデータを活用した記帳自動化”の連携を強化し、記帳業務の全自動化を目指しています。
また、金融機関や商工会議所などとの連携も引き続き進めています。
春からは金融機関向けに『MFクラウド会計・確定申告 for BANK』の提供も開始する予定です。全国の地域の金融機関や商工会議所などを通じて、中小企業のクラウド化を促進していきたいです。
これらを通じて、中小企業の業務効率化や経営改善、会計事務所様にはクラウドサービスを通じた新たなビジネスモデルの提案など、業界を盛り上げていこうと考えています。
Q:その目標を達成する上で解決していくべき課題があれば教えてください。
クラウド会計ソフトの導入はまだ全体の1割程度だと言われているので、まずはクラウド会計ソフトに対する認知の向上が課題になります。さらに、ITに詳しい人材が不足しているため、導入のサポートを強化していくことが必要です。これらの課題を解決するため、当社が設立した一般社団法人『Business IT 推進協会』を通じて、会計事務所会員の皆様とクラウドサービスについての勉強会を定期的に開催しています。中小企業の相談役でいらっしゃる会計事務所様を通じて、全国の企業にクラウドサービスが広がるといいなと思っています。
Q:ビットコインなど新しいジャンルに対して、今後どのように取り組んでいきますか?
ブロックチェーンや仮想通貨の活用については当社でも取り組みを進めており、2017年12月に『MFブロックチェーン・仮想通貨ラボ』を設立いたしました。今後は、送金・決済領域において新サービスの立ち上げを目指しています。仮想通貨をはじめ新たなフィンテックサービスの登場でますます変化するであろう金融市場で、クラウドを活用した会計を通じて会計事務所や中小企業をサポートし、金融を通じた社会の活性化に貢献していきたいと歩み続けるマネーフォワード。今後の活躍から目が離せません。
プロフィール
株式会社マネーフォワード
MFクラウド事業推進本部
営業戦略部
大佐古 静良(おおさこ せいら)氏
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