穴埋め式ワークシートで経営計画策定!
全国各地に3万件以上存在する会計事務所。 そのなかで毎年着実に成長を続けている事務所はごくわずかです。 では、その成長している事務所に共通するものとは一体何でしょう。
それは「経営計画」。
明確な目標と数値目標、その目標を達成するための行動計画があるかないかで事務所の成長力に大きな違いが生まれます。
毎年、300件以上の会計事務所を訪問し、現場の生の声から最新情報を届けている弊社主任コンサルタントの景山健が、成長している事務所の経営計画について解説します!
経営計画なしに事務所の成長は成し得ない
所長先生の思い、目標、夢。 これらは本当に職員さん全員に浸透していますでしょうか?
「しています」とお答えになり、実際に事務所が一丸となって成長している事務所に共通しているのが「経営計画書」です。
言葉、文章、数字、スケジュールなどを本や冊子などの形にして初めて事務所はひとつになり、同じ目標を共有できるようになります。
この「経営計画書」を作ることで、事務所にどのようなイノベーションが起こるのでしょうか。
事務所の成長にあたって多くの効果・効能を期待できます。
実際にお作りになっているご事務所の所長先生から伺った、代表的な例を見てみましょう。
1.事務所の経営が楽になる 2.職員が自立する 3.職員間のコミュニケーションが向上する 4.危機に対応できる 5.成長体質を継続して保てる
目標を決め、ゴールを定めることで職員さんが 自発的に動いてくれるというのは多く聞かれます。
同じ目標に向かって事務所が一つになりますので、いちいち細かい点を指摘しなくて良い。 職員さんの業務の結果を見るだけで良いようになることで、所長先生の管理のストレスが激減します。
一方で「計画をガチガチに決めると職員はやりにくくなるのでは?」 といった質問を受けることがありますが、それは誤解です。
むしろ何も決めないと、なにか新しいことを「やれ」と言われても職員さんはどうすればよいのか分からず、毎回、所長先生に確認しなければならなくなります。
目標数値を決め、行動計画を決めずに指示を出すがゆえの反応です。
具体的な目標数値を経営計画として定めておくことで、職員間のコミュニケーションも向上します。
何かミスが起こった、クレームが発生した、そういうケースでも事務所全体の「目標達成」に向けてどうリカバリーするべきなのか、所長自ら指示を出さずとも考えられるようになります。
具体的な数値目標と行動計画が目標達成の鍵
成功体験を積ませることで成長体質を継続して保てるようになるのも大きなメリットです。
仮に売上や新規獲得数などの目標数値に届かなくても、そのための行動計画として「名刺を1年間で50枚集める」などが 達成できていれば、その点に対しては職員を評価できるようになります。
50枚の新規名刺で新規獲得数の目標が達成できなかったのなら、来年は「100枚にしてみよう」といった指示も可能になりますし、新しいステップを事務所全体で考えられるようになります。
成功体験を積み重ねることで成長したいと職員さん自ら思える事務所環境を醸成するために、経営計画は必須なのです。
「達成できない目標なんて立ててもしょうがないし、真摯にお客様に対応していれば結果は必ずついてくる」 そうお考えの所長先生もいらっしゃいます。
しかし、所長先生の思いが末端の職員にいたるまで浸透していなければ、現場では何をどう行動して良いのか分からなくなってしまいます。
漠然とした言葉ではなく、明確な数字と行動計画があって初めて職員は自立し、目標達成に向けて一つになることができるようになります。
事務所を成長させたい、 職員を成長させたい、 お客様により良いサービスを提供していきたい、 そうお考えの所長先生は、ぜひご事務所の経営計画を見直してみてください。
当マニュアルでは、会計事務所における 「経営理念」「売上計画」「所内計画」の3つを柱に、成長戦略型の経営計画を策定し実行することができます。
今年こそ経営計画を立てようと思っている事務所、成長を考えている事務所、開業1年目の事務所に最適な「経営計画」策定のマニュアルです!
【準備編】 ●次の質問に答えてください 1.なぜ経営計画が必要なのか? 2.なぜ数字目標が必要なのか? 3.「経営計画書」の効用とは? 4.職員は何に満足するのか? 5.オープンブック(財務諸表の公開)はなぜ必要なのか? 6.経営理念とは何か? 7.会計事務所のブランドづくりとは? ●経営計画発表会 ●年間サイクル
【実践編】 ●成長戦略計画策定の進行 ●実行はPDCAサイクルで 1.事務所の現状把握 ・現状把握シート1 事務所基本編 ・現状把握シート2 業績 ・現状把握シート3 獲得経路 ・現状把握シート4 所内状況 ・現状把握シート5 外部環境 ・SWOT分析 2.目標設定 ・目標シート
●経営理念 1.なぜ経営理念が必要か 2.経営理念3要素 3.経営理念を実現するために ・経営理念シート ●所内計画 1.組織計画 2.職員名簿+職員目標 3.採用計画 4.設備投資・福利厚生 5.コミットメントシート ●売上計画 1.目標数値 2.顧問先獲得ルート 3.業種・業務別ターゲット目標 4.顧問先獲得行動計画 ●予算計画 1.年度予算編成の注意点 2.予算計画シート 3.年間スケジュールシート
景山 健市 (株式会社アックスコンサルティング主任コンサルタント)